コカ・コーラウエストジャパン

コカ・コーラウエストジャパンは、かつて鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県を事業エリアとしていたコカ・コーラのボトラー企業でした。

概要

そのルーツは、リコーの創業者である市村清が設立した旧北九州コカ・コーラボトリングに遡ります。そのため、リコー三愛グループの一員である「三愛会」にも名を連ねていました。

発足時には、日本初のアンカー（広域）ボトラーとして注目を集め、その設立に際しては、日本コカ・コーラだけでなく、米国コカ・コーラ本社も直接出資を行いました。

2005年12月には、近畿コカ・コーラボトリングとの間で包括的な業務提携契約を締結。翌2006年7月1日には、持株会社化による経営統合を実施しました。旧会社から現業部門を分離して新会社を設立し、既に子会社化していた三笠コカ・コーラボトリングと合わせ、近畿地方・中国地方・北九州を管轄する巨大ボトラーへと発展。事業規模においても、サントリーに次ぐ国内清涼飲料販売第2位の地位を確立しました。

しかし、2009年元旦には、近畿、三笠とともに持株会社に吸収合併（再統一）され、その歴史に幕を閉じました。その後、「コカ・コーラウエスト株式会社」として新たなスタートを切っています。

沿革

1999年（平成11年）- 北九州コカ・コーラボトリングを存続会社として、山陽コカ・コーラボトリングを合併。（初代）コカ・コーラウエストジャパンへ改称。
2001年（平成13年）- 三笠コカ・コーラボトリングを子会社化。
2006年（平成18年）7月1日 - 持株会社制に移行し、商号をコカ・コーラウエストホールディングス（CCWH）に変更。事業部門を分割し、新たに（2代目）コカ・コーラウエストジャパンを設立、株式交換で近畿コカ・コーラボトリングを傘下に収め、経営統合。
2009年（平成21年）1月1日 - 当社と近畿・三笠のボトリング各社をCCWHに吸収合併させ、新生コカ・コーラウエストが発足。

工場

コカ・コーラウエストジャパンプロダクツ株式会社（現・コカ・コーラウエストプロダクツ株式会社）が運営していた工場は以下の通りです。

本郷工場（WHO）- 広島県三原市：山陽コカ･コーラボトリング時代は缶製品専用でしたが、PET製品の生産が増加。ボトル缶製品のラインも保有しています。
基山工場（WKI）- 佐賀県三養基郡基山町：缶、PET、ガラスびん製品を製造可能な大規模工場。小型PETボトル無菌充填ラインが増設され、容器返却可能なレギュラーサイズびん製品はここで集中的に生産されています。
鳥栖工場（WTO）- 佐賀県鳥栖市：缶、レトルト缶、ボトル缶、小～中型PET製品に加え、全国でも珍しい無菌充填缶コーヒーラインを保有。主にエンブレムブランドのコーヒーを全国に出荷しています。

かつて存在した工場としては、コカ･コーラウエスト大山プロダクツ（WDA）- 鳥取県西伯郡伯耆町があり、主に西日本に出荷されるミネラルウォーター製品を生産していましたが、2016年1月にコカ・コーラウエストプロダクツと統合されました。また、広島工場（旧山陽コカ･コーラボトリング）は廃止され、PET製品製造ラインは本郷工場に移設されています。

関連項目

三笠コカ・コーラボトリング：滋賀県、奈良県、和歌山県で事業を展開するコカ・コーラのボトラーです。
アビスパ福岡：1995年から2007年までユニフォーム前面にコーヒーブランド・GEORGIAのロゴマークを提供していました。
福岡ヤフオク!ドーム：2006年よりフィールドシートの命名権を持ち、コカ・コーラフィールドシートを設置しています。
* コカ・コーラウエストレッドスパークス：ジャパンラグビートップリーグ所属。旧北九州コカコーララグビー部が母体で、現在はコカ・コーラウエストホールディングス傘下です。

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