コスモス通り (郡山市)

コスモス通り

福島県郡山市西部の住宅地域を南北方向にまっすぐ貫く道路が「コスモス通り」です。正式名称は一部区間を除いて異なりますが、この愛称で広く親しまれています。

概要と歴史

この道路の整備は、1984年（昭和59年）に郡山市西部で開始された中谷地土地区画整理事業にあわせて、南北方向の主要な動脈として計画・建設が進められました。

当初は地域内の道路としての性格が強かったものの、後に郡山南インター線まで接続が開通したことで、交通量が飛躍的に増加しました。これに伴い、道路沿いには大型の郊外型商業施設や店舗などが次々と開店し、賑わいを見せるようになりました。現在では、地域住民の生活道路であると同時に、広域からの集客力を持つ商業軸としての性格も併せ持っています。

特に、郡山南インター線から静御前通りまでの区間は、増加した交通量に対応するため、片側2車線に拡幅され、円滑な交通の流れを確保しています。

正式名称と通称

「コスモス通り」という名称は愛称であり、道路の正式な名称は異なります。全区間が都市計画道路「川田大徳南線」の一部として位置づけられています。さらに、静御前通りを境に、その北側は郡山市道1-69号「静町大徳南線」、南側は郡山市道1-76号「牛庭大槻線」という郡山市道の名称が付与されています。

道路標識の上では、三穂田町川田にある郡山南インター線との交差点から北側のうねめ通りに至る区間が「コスモス通り」と示されています。しかし、一般的には郡山南インター線より南側の区間についても、まとめて「コスモス通り」と呼ばれることが多いです。

2006年（平成18年）には、さらに南へ延伸が進み、須賀川市道5337号線と接続する区間まで開通しました。これにより、郡山市西部から須賀川市西部まで、一本の道路で結ばれることになり、両市間のアクセスが向上しました。

道路施設

コスモス通りおよびその延長線上には、いくつかの橋梁が架かっています。これらは一級水系阿武隈川水系の河川を渡る重要な構造物です。

川田大橋: 全長43.1m、幅員12.8m。2003年竣工。三穂田町川田地内にて笹原川を渡ります。
川田橋: 全長19.4m、幅員23.8m。1995年竣工。三穂田町川田と大槻町に跨り、南川放水路を渡ります。
御前南橋: 全長14.3m、幅員25.0m。2002年竣工。御前南地内にて南川を渡ります。
小山田橋: 全長9.7m、幅員12.0m。1996年竣工。大槻町地内にて、逢瀬川支流の亀田川を渡ります。

交差する主な道路

南北に延びるコスモス通りは、郡山市西部を東西に走る主要な道路と交差しています。

郡山南インター線
静御前通り
福島県道6号郡山湖南線
新さくら通り
うねめ通り

沿線施設

コスモス通り沿い、またはその周辺には、地域住民の生活を支える施設や、集客力のある施設が点在しています。

郡山カルチャーパーク
郡山総合地方卸売市場
ヨークベニマルコスモス通り店
静団地
ヨークベニマル希望ヶ丘店
* 希望ヶ丘団地

コスモス通りは、郡山市西部の発展を支える重要なインフラとして、今後も地域の人々の生活や経済活動に深く関わっていくでしょう。

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