コスモメドウ

コスモメドウは、アイルランドで生まれ、日本で活躍した競走馬です。2011年のダイヤモンドステークス優勝馬として知られていますが、その短い競走生活は数々のドラマを秘めていました。

2歳と3歳の頃（2009年～2010年）は、新馬戦からキャリアをスタートさせます。デビュー戦では16頭中14番人気と注目度は低かったものの、5着とまずまずの成績を残しました。その後も幾多のレースを経験し、初勝利を収めるまでには6戦を要します。しかし、2010年には条件戦で2勝を挙げるなど、着実に力をつけていきました。

4歳（2011年）になると、コスモメドウはさらなる高みを目指します。条件戦で実力をつけていた彼は、格上挑戦で万葉ステークスに出走。モンテクリスエスを2馬身差で下し、見事優勝を飾りました。続くダイヤモンドステークスでも勝利し、重賞初挑戦で初優勝という快挙を達成します。このレースでは、同じ馬主のコスモヘレノスが2着に入り、1-2フィニッシュという素晴らしい結果となりました。

しかし、栄光の影で悲劇が待ち受けていました。続く阪神大賞典では1番人気に支持されましたが、ナムラクレセントに敗れ2着に終わります。そして、天皇賞（春）では、レース中に故障を発症。競走中止を余儀なくされ、診断の結果、両前脚の繋靭帯断裂という深刻な状態であることが判明しました。予後不良と診断され、安楽死処分となってしまったのです。

コスモメドウの血統背景も特筆すべき点です。父はキングズベスト、母の父はサドラーズウェルズという、ダービーステークス優勝馬ワークフォースと同じ配合でした。3代母には、G1競走で活躍した名馬たちの血統が受け継がれています。ブリーダーズカップ・ターフなどG1競走4勝のコンデュイット、2011年優駿牝馬優勝馬エリンコート、2015年毎日杯優勝馬ミュゼエイリアンなどがその例です。さらに遡ると、4代母にはG1競走3勝馬サンプリンセスがおり、その牝系からはフサイチコンコルドやアンライバルドといった名馬も輩出されています。

短いながらも輝かしい競走生活を送ったコスモメドウ。その活躍と、突然の悲劇は、多くの競馬ファンに深い印象を残しました。彼の血統が将来、再び競馬界に貢献してくれることを願わずにはいられません。彼の競走成績は、netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Postなどのサイトで確認することができます。

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