コミックバンド

コミックバンドとは

コミックバンドは、音楽演奏を主な目的とするのではなく、聴衆を笑わせ楽しませることを目的としたバンドのことです。演奏中に滑稽な仕草をしたり、ユーモラスな歌詞を歌ったりするのが特徴です。コミックソングと呼ばれる、おもしろおかしい歌詞の楽曲を演奏することが多く、その活動形態はお笑い芸に近いものがあります。

コミックバンドの特徴

コミックバンドは、単に音楽を演奏するだけでなく、観客を笑わせるための様々な工夫を凝らしています。例えば、以下のような特徴が挙げられます。

滑稽な仕草: 演奏中に、わざとらしくコミカルな動きをしたり、おかしな扮装をしたりすることがあります。
ユーモラスな歌詞: 時事ネタやパロディ、ダジャレなどを盛り込んだ、おもしろおかしい歌詞の曲を演奏します。
コントのような演出: ライブパフォーマンスが、音楽演奏というよりはコントに近い形式になることもあります。
高い演奏力: 一見するとお笑い要素が強いコミックバンドですが、中には高い演奏力を持っているバンドも存在します。観客を笑わせながらも、確かな音楽的実力を披露するというギャップも魅力の一つです。

コミックバンドの演奏は、音楽そのものを楽しむというより、笑いやユーモア、ペーソスを味わうことを目的とする側面が強いと言えるでしょう。しかし、その中には確かな演奏力と高度な知性を兼ね備えたバンドも存在し、一概に音楽性が低いとは言えません。

コミックバンドの歴史

コミックバンドの歴史は古く、様々な形態で存在してきました。初期のコミックバンドは、音楽演奏というよりは、演芸や大衆娯楽の一種として捉えられていました。しかし、時代と共に多様化し、ロックやポップスなど、様々なジャンルを取り入れたコミックバンドも登場しています。

また、コミックバンドとして活動を始めたものの、後にコメディアンとしての活動が主体となるケースも少なくありません。ザ・ドリフターズのように、コミックバンドとしてよりもお笑いタレント集団としての認知度が高い場合もあります。

中産階級向けのニューミュージックやJ-POPのバンドは、コミックバンドとは一線を画すものと認識されることが多いです。

代表的なコミックバンド

世界には、以下のようなコミックバンドが存在します。

海外のコミックバンド
ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド
モンティ・パイソン
スパイク・ジョーンズ&ザ・シティ・スリッカーズ
グレゴリー・ブラザーズ
ラトルズ


日本のコミックバンド
ハナ肇とクレージーキャッツ
ザ・ドリフターズ
ドンキーカルテット
フランキー堺とシティ・スリッカーズ
ビジーフォー
ダディ竹千代&東京おとぼけCATS
欽ちゃんバンド
おかげ様ブラザーズ
こひごころ
クエッション・ボーイズ→ザ・パンチャーズ
スプリングボーイズ→ザ・ダッシュ
ファンキーガイズ→殿様キングス
那須三郎とダスターポット・岡本八とダスターポット
ジャイアント吉田とブラックジャック
青山三丁目バンド→足立区バンド→ビートたけしとシークレットポリス
バンバンG
ちんどんちゃん
フラット・セブン
THE南無ズ
コミックシンガーズ
KUSO樂團
ワレメに注意
谷啓&スーパーマーケット
EDA SULLIVANS
Vacancy Control
ENIGUMA
かかってこいこのヤローSPECIAL
OSAKA(オサカ)
エレキ隊
桃色軍団
ザ・レヲナルズ
ウルフルズ
四星球
ヤバイTシャツ屋さん
超能力戦士ドリアン
GOING STEADY→銀杏BOYZ
夕闇に誘いし漆黒の天使達
Jin-Machine
オメでたい頭でなにより
突撃!毛沢東(凸もー)
すごいバンド名にしたかった。

これらのバンドは、それぞれ独自のスタイルで観客を楽しませてきました。コミックバンドは、音楽とお笑いを融合させた、エンターテイメント性の高いジャンルと言えるでしょう。

コミックバンドの今後

ビジーフォーのモト冬樹は、「正統なコミックバンドは絶滅した」と発言していますが、近年では、コミックバンドの要素を取り入れた新しいバンドも登場しています。今後も、コミックバンドは多様な形態で変化し、音楽シーンを彩っていくことでしょう。

関連事項

コミックソング
ボーイズ ([[演芸)]]
モンティ・パイソン
サタデー・ナイト・ライブ

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