コメヤ薬局

コメヤ薬局：400年の歴史を刻む地域密着型薬局チェーン

コメヤ薬局は、石川県白山市に本部を置く、長い歴史と地域への深い結びつきを持つ薬局チェーンです。その歴史は、江戸時代初期に遡ります。創業家は代々、現在の白山市鶴来地区で醸造業を営んでおり、有名な「加賀菊酒」の本舗として栄え、藩主の視察を受けるほどでした。

その後、江戸時代後期に薬用人参入りの丸薬の製造・販売を始めることで、薬種商へと事業転換。この転換が、現在のコメヤ薬局の礎となりました。以来、時代と共に発展を続け、昭和以降は法人化、多店舗展開など、積極的に事業拡大を進めてきました。

現在では、調剤薬局、ドラッグストア、調剤とドラッグを併設した店舗など、多様な業態を展開しています。白山市を中心に、石川県内各地に多くの店舗を構え、地域住民の健康を支えています。店舗によって規模や取り扱い商品が異なり、一般医薬品や日用品、化粧品に加え、衣料品を取り扱う店舗もあります。例えば、月橋店は、コメヤ薬局の本部事務所も併設しており、地域住民にとって重要な拠点となっています。

コメヤ薬局の歴史は、400年以上に渡る歴史を物語っています。キャッチコピーである「健康をまもって400年」は、酒造業からの創業から数えた期間を表しており、薬種商からの歴史ではありません。長い歴史の中で、屋号や社名も変遷してきました。創業当初は「米屋」を名乗り、その後「長者屋」を経て、「長基」となりましたが、屋号は「米屋」を継承し、現在では「コメヤ」として親しまれています。

コメヤ薬局の沿革を改めて見ていきましょう。

1687年（貞享4年）：二代八兵衛が角屋又四郎から酒株を買取る（酒造業創業か事業拡張かは不明）。
1825年（文政8年）：八代次郎左衛門が薬種商売開業願を届け出る。
1926年（昭和元年）：長基合資会社を設立。
1943年（昭和18年）：白山生薬株式会社を設立。
1946年（昭和21年）：コメヤ薬局を設立。
1996年（平成8年）：コメヤ薬局本部を開設。

これらの歴史を背景に、コメヤ薬局は地域社会に密着した薬局チェーンとして、今後も地域住民の健康増進に貢献していくことでしょう。長い歴史と経験、そして多様な業態を活かし、人々の健康を支える存在として、その役割を担い続けています。

もう一度検索