コモロの行政区画

コモロの行政区画

コモロ連合は、アンジュアン島、グランドコモロ島、モヘリ島の3つの島からなる国家であり、これらの島々を基盤とした行政区画を持っています。行政区画は、島、県、コミューン、都市・集落の4層構造となっています。

島

コモロの島は、連邦の構成単位であり、自治島とも呼ばれます。各島には議会が設置されており、2001年憲法以前は県と呼ばれていました。2001年制定の連合憲法下では、連合を構成する3つの島には独自の自治政府と大統領が置かれ、それぞれが大幅な自治権を持っていました。しかし、2009年の連合憲法改正に伴い、各島の自治権は縮小され、自治政府の大統領は知事へと改称されました。知事の任期は5年で、再選は1回まで認められています。

島の経済計画と社会開発、道路維持管理などは島政府の独占的権限が認められていますが、教育機関や医療機関の管理は連邦政府との協議が必要になります。憲法および法令が定める範囲に限り、連邦政府もしくは島同士で社会的・経済的・財政的協定を結ぶことができます。

コモロは、フランスの海外県であるマヨット（マオレ島）の領有権を主張しています。憲法ではマヨットを加えた4つの島を領土と規定し、フランスの占領が終了次第マオレ島の諸機関が創設されることになっています。

県

コモロには、2019年時点で19の県が設置されています。内訳は、アンジュアン島が6県、グランドコモロ島が10県、モヘリ島が3県となっています。行政区画の再編も行われており、2017年にはミツミウリ＝ムブデ県がミツミウリ県とムブデ県に分割され、シマ県からモヤ県が分立しました。また、2019年にはハマハメット＝ムボエンク県がハマハメトット県とムボエンク県に分割されています。

コミューン

コミューンは、コモロの基礎自治体であり、日本における市町村に相当します。2011年時点で54のコミューンが存在し、内訳はアンジュアン島が20、グランドコモロ島が28、モヘリ島が6となっています。

コミューン議会の議員定数は人口規模に比例しており、最低は人口2,500人以下で定数が7人、最高は人口5万人以上で定数が31人となります。なお、モロニは人口規模に関係なく定数が35人と定められています。

都市・集落

都市もしくは集落は、コミューンの下位区画であり、総数は2011年時点で318です。内訳はアンジュアン島が93、グランドコモロ島が202、モヘリ島が23となっています。

ほとんどのコミューンでは、都市・集落どちらも1つ以上所属しています。モロニ、フォンボニ、ミロンツィは1つの都市のみで構成され、フォンボニを除くモヘリ島の5つのコミューンは集落のみで構成されています。

関連項目

コモロの都市の一覧
ISO 3166-2:KM
コモロ諸島
コモロの島の一覧

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