コロラド党 (パラグアイ)

国民共和協会（ANR-PC）、一般にコロラド党として知られるこの政党は、パラグアイの政治において重要な役割を果たしてきました。1887年にベルナルディーノ・カバジェーロによって設立され、その歴史はパラグアイの政治史と深く結びついています。

コロラド党は、1887年から1904年にかけて初めて政権を担い、その後も1946年にイヒニオ・モリニゴが大統領に就任した際には、二月党と共に与党を形成しました。特に、2008年の大統領選挙で敗北するまでの61年以上にわたる長期政権は、パラグアイ政治におけるコロラド党の支配的な地位を象徴しています。

1947年から1962年の間、コロラド党は他政党を非合法化し、事実上の一党制を敷きました。さらに、1954年から1989年のアルフレド・ストロエスネル政権下では、コロラド党は軍隊と共に政権を支える「二つの柱」として機能しました。この時代、コロラド党は政治的権力を掌握し、ストロエスネルの独裁体制を支える役割を果たしました。

近年では、2023年4月30日に行われた総選挙で、下院で48議席（得票率47.43%）、上院で23議席（得票率45.72%）を獲得しました。また、同日に行われた大統領選挙では、コロラド党のサンティアゴ・ペニャ候補が43.94%の得票率で当選を果たしました。これらの結果は、コロラド党が依然としてパラグアイの政治において重要な勢力であることを示しています。

コロラド党は、その初期において真正急進自由党から反対を受けたことからも明らかなように、保守主義的な立場を採っていました。この保守的な姿勢は、同党の政策や政治的スタンスに影響を与え続けています。

コロラド党は、パラグアイの政治、経済、社会に大きな影響を与えてきた政党です。その長期にわたる政権担当、一党制の実施、軍事政権との関係など、その歴史は複雑であり、パラグアイの現代史を理解する上で欠かせない要素となっています。

関連情報：

コロラド党 (ウルグアイ)
quanta.net（スペイン語）

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