DRAMA COMPLEX

DRAMA COMPLEX（ドラマコンプレックス）

『DRAMA COMPLEX』、通称「ドラコン」は、日本テレビ系列で放送されていた長時間ドラマ番組です。2005年11月から2006年10月にかけて、毎週火曜日の21:00から22:54に放送されました。北九州を除く全国で視聴可能であり、特に初回放送から注目を集めました。

番組の背景と特徴

この番組は、前番組の「火曜サスペンス劇場」の後を受けてスタートしましたが、従来のサスペンスに加えて、様々なジャンルの作品が放送されることで視聴者の関心を惹きました。コメディやラブストーリー、時代劇、さらにはノンフィクション作品などがラインアップされ、多様性が際立つ番組となりました。また、視覚障害者のために副音声での場面解説も行っており、作品によってはステレオ放送が提供されました。特に北海道の札幌テレビでは、地上デジタル放送の時期よりも早くこの副音声解説が実施されていました。

初回放送は松嶋菜々子が主演する「火垂るの墓」であり、3時間にわたる特別版として放送されました。この作品は、20%を超える高視聴率を記録し、好調なスタートを切りました。しかし、その後の作品では視聴率が10%前後に留まり、ランキングでの上位入賞は難しくなっていきました。

再放送と終了

2006年4月からは、過去の作品を振り返る「ドラコン☆サンデー」が日曜の午後に放送され、認知度の向上に取り組みました。しかし、この試みも目立った効果には至らず、最終的には2006年10月17日に放送を終了することとなりました。後番組には『火曜ドラマゴールド』が控えていました。興味深いことに、番組の後期には新聞のテレビ欄での表記が変更され、「DRAMA COMPLEX」という名称が省略され、単に「ドラマ（その週の作品名）」と表記されることが多くなりました。

テーマ曲と主題歌

番組の音楽も注目のポイントです。オープニングテーマは布袋寅泰の「フェニックス」で、ドラマ用に書き下ろされた作品となります。また、様々なアーティストによる主題歌が使用され、マドンナの「コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア」をはじめとして、SATOMI'やゴスペラッツ、米米CLUBなど、週替わりで異なる楽曲が流れていました。挿入歌として工藤静香の「Clāvis -鍵-」も取り入れられ、音楽の面でも多彩なテイストが感じられました。

放送情報と特記事項

再放送は主に日本テレビで行われ、日曜日の昼に過去の作品が振り返られました。ただ、再放送枠の都合上、記憶に残るフラッシュバック部分は配信されませんでした。また、特殊な事情で放送休止となる日もあり、特にサッカーの国際親善試合や特別番組のために数回足踏みをすることもありました。

ネット局では福井放送など、一部では他の系列とのクロスネットの関係もあり、独自の配信方法で視聴できる状況でした。「DRAMA COMPLEX」は多様なドラマの世界を提供し、かつての名作や新しい作品を通じて多くの視聴者に愛された番組でした。

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