コーサラ相応

コーサラ相応

「コーサラ相応」（コーサラ・サンユッタ、パーリ: Kosala-saṃyutta）は、パーリ仏典経蔵に属する相応部の一部で、第3相応として知られています。この経典は、主にブッダと弟子たちの短い対話から構成されています。

構成と内容

コーサラ相応は3つの品（vagga）から成り、その中には合計で25の経（sutta）が含まれています。一般的に各品は、短い対話を10経ずつ集めて形成されており、ただし最後の品は5経で構成されています。

品の詳細

1. Paṭhama-vagga（第1品）
最初の品では、ブッダの教えに対する理解や実践に関するさまざまな対話が展開されます。これらの対話は、悟りへの道を歩むための具体的な指針が含まれています。

2. Dutiya-vagga（第2品）
2番目の品では、弟子たちとのやり取りが中心となっており、思慮や喜びについての考察が行われます。これにより、瞑想や精神的修練の重要性が強調されます。

3. Tatiya-vagga（第3品）
最後の品は5経からなり、特にブッダの教えがどのように社会や人間関係に適用されるかに重点が置かれています。ここでは、倫理的な行動や人々との調和を保つための知恵が語られます。

日本語訳

この「コーサラ相応」は、いくつかの日本語訳があります。以下は、その主要な翻訳書です:

• - 『南伝大蔵経・経蔵・相応部経典1』第12巻（大蔵出版）
• - 『パーリ仏典 相応部(サンユッタニカーヤ) 有偈篇I』片山一良訳（大蔵出版）
• - 『原始仏典II 相応部経典1』中村元監修（春秋社）
• - 『ブッダ神々との対話―サンユッタ・ニカーヤ1』中村元訳（岩波文庫）

これらの書籍は、研究者や興味を持つ一般の読者にとって、重要な資料として利用されています。

関連項目とリソース

コーサラ相応に関心がある方は、以下の外部リンクを参考にすると良いでしょう:

• - Kosalasaṃyuttaṃ - Tipitaka.org

このように「コーサラ相応」は、仏教教義の深い理解を促す重要な経典であり、ブッダの知恵と実践の教えを伝えています。各品の短い対話は、現代においても多くの人にとって示唆に富む内容となるでしょう。

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