コーリー・クルーバー

コーリー・スコット・クルーバー（Corey Scott Kluber, 1986年4月10日 - ）は、アメリカ合衆国アラバマ州バーミングハム出身の元プロ[[野球選手]]（投手）です。右投右打で、愛称はクルボット（Klubot）などがあります。

プロ入りとマイナー時代

2007年のMLBドラフトでサンディエゴ・パドレスから4巡目（全体134位）で指名され、プロ入りを果たしました。2010年途中までパドレス傘下のマイナーチームでプレーしました。

クリーブランド・インディアンス時代

2010年7月31日、三角トレードでクリーブランド・インディアンスへ移籍しました。2011年9月1日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビューを果たし、2012年にはAAA級で好成績を残しましたが、メジャーでは苦戦しました。2013年から先発ローテーションに定着し、11勝を挙げました。

2014年は、7月19日のデトロイト・タイガース戦で10勝目を挙げ、2年連続2桁勝利を達成。9月には月間最優秀投手に選ばれる活躍を見せ、18勝でアメリカンリーグ最多勝のタイトルを獲得しました。防御率はリーグ3位、奪三振はリーグ2位と素晴らしい成績を収め、自身初のサイ・ヤング賞を受賞しました。

2015年は、5月14日のセントルイス・カージナルス戦で史上5人目となる無四球18奪三振を記録。シーズン序盤は不調でしたが、その後は安定感を取り戻し、リーグ3位の245奪三振を記録しました。しかし、勝ち運に恵まれず、リーグ最多の16敗を喫しました。

2016年は、序盤は低調でしたが、6月以降は復調し、18勝を挙げました。ポストシーズンでは、ディビジョンシリーズで勝利[[投手]]となり、ワールドシリーズでは3試合に先発、2勝を挙げました。しかし、チームは延長戦で敗れ、ワールドシリーズ優勝を逃しました。サイ・ヤング賞の投票では3位でした。

2017年は、序盤の不調や故障者リスト入りもありましたが、復帰後は好投を続け、月間最優秀投手にも選出されました。最終的には18勝4敗、防御率2.25、265奪三振と素晴らしい成績を収め、自身2度目の最多勝と初の最優秀防御率のタイトルを獲得しました。また、2度目のサイ・ヤング賞にも輝きました。

2018年は、開幕から好調を維持し、自身初の20勝を達成しました。カルロス・カラスコらと共に、同一シーズン同一球団から4人の200奪三振投手の一員となりました。ポストシーズンでは、ディビジョンシリーズで敗退し、サイ・ヤング賞の投票では3位でした。

2019年は、5月1日の試合で打球が右腕に直撃して骨折。その後のリハビリも中断を余儀なくされ、シーズン中の復帰は叶いませんでした。

テキサス・レンジャーズ時代

2019年12月15日、トレードでテキサス・レンジャーズへ移籍しました。2020年は1試合のみの登板に終わり、オフにはFAとなりました。

ニューヨーク・ヤンキース時代

2021年1月27日、ニューヨーク・ヤンキースと契約しました。5月19日の古巣レンジャーズ戦でノーヒットノーランを達成。しかし、その後故障者リスト入りし、オフにFAとなりました。

タンパベイ・レイズ時代

2021年12月1日、タンパベイ・レイズと契約。2022年4月10日の誕生日には、レイズ移籍後初登板を果たしました。オフにはFAとなりました。

ボストン・レッドソックス時代

2022年12月28日、ボストン・レッドソックスと契約。2023年にはキャリア唯一のセーブを記録しましたが、右肩を痛めて故障者リスト入りし、以降の登板はありませんでした。オフにFAとなり、2024年2月9日に現役引退を発表しました。

選手としての特徴

元々は平均球速約150km/hの速球と高速スライダーを軸とした本格派投手でしたが、2013年からシンカーを主体とするシンカーボーラーに転身しました。高速スライダーと低速スライダーを使い分け、チェンジアップも投げていました。

人物

愛称は"クルーブス"（"Klubes"）、"ハンス・クルバー"（"Hans Kluber"）、"クルボット"（"Klubot"）などがあります。

主な記録とタイトル

最多勝利：2回（2014年、2017年）
最優秀防御率：1回（2017年）
サイ・ヤング賞：2回（2014年、2017年）
ピッチャー・オブ・ザ・マンス：5回
プレイヤー・オブ・ザ・ウィーク：6回
MLBオールスターゲーム選出：3回（2016年 - 2018年）
ノーヒットノーラン : 1回（2021年5月19日、対テキサス・レンジャーズ戦）
同一シーズン同一球団で4人の200奪三振：2018年（カルロス・カラスコ、トレバー・バウアー、マイク・クレビンジャーと共に）

もう一度検索