コール・カルフーン

コール・カルフーン：強打と堅守で魅せたスラッガーの軌跡

コール・アラン・カルフーン（Kole Alan Calhoun）は、1987年10月14日、アメリカ合衆国アリゾナ州バックアイに生まれました。メジャーリーグベースボール（MLB）で活躍した元プロ野球選手であり、主に外野手として知られています。愛称は「コルマン（Koleman）」。そのプレースタイルは、長打力と安定した守備が特徴で、多くのファンを魅了しました。

プロ入りとエンゼルス時代

2010年のMLBドラフトで、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムから8巡目（全体264位）で指名を受け、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2012年5月21日にメジャー昇格を果たすと、翌22日にはメジャーデビュー。1年目は21試合に出場し、打率.174ながらも初打点と初盗塁を記録しました。

2013年にはメジャーに定着し、主に右翼手や一塁手として58試合に出場。打率.282、8本塁打、32打点、2盗塁という成績を残し、その才能を開花させました。2014年には右翼のレギュラーに定着し、規定打席にも到達。127試合に出場し、打率.272、31二塁打、17本塁打、58打点を記録し、守備でも1失策、守備率.996と高いパフォーマンスを見せました。

2015年は159試合に出場し、26本塁打、83打点を記録する一方で、アメリカンリーグワースト3位タイとなる164三振を喫しました。しかし、守備では157試合で右翼を守り、4失策、守備率.989でゴールドグラブ賞を受賞。その守備力の高さを証明しました。

2016年は157試合に出場し、打率.271、18本塁打、75打点、2盗塁を記録。二塁打と三塁打が大幅に増加し、出塁率も向上しました。2018年は137試合に出場し、打率.208、19本塁打、57打点、6盗塁を記録。2019年は152試合に出場し、打率.232、33本塁打、74打点、4盗塁の成績を残し、自身初の30本塁打以上を達成しました。オフにはFAとなっています。

ダイヤモンドバックス、レンジャーズ、そしてガーディアンズへ

2019年12月30日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスと2年総額1600万ドルの契約を結びました。2020年には、9月14日から20日のプレイヤー・オブ・ザ・ウィークを受賞。この週は6試合に出場し、打率.458、6本塁打、12打点、長打率1.250という驚異的な成績を残しました。

2021年は開幕前に右膝の半月板を断裂。4月には左ハムストリングを痛め、長期離脱を余儀なくされました。オフにFAとなると、2021年11月30日にテキサス・レンジャーズと520万ドルの単年契約を締結。しかし、2022年は125試合に出場し、打率.196と苦しみ、オフにFAとなりました。

その後、シアトル・マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、2023年8月4日にはクリーブランド・ガーディアンズへ金銭トレードで移籍。同年オフにFAとなると、2024年3月15日に自身のインスタグラムで現役引退を発表しました。

プレースタイルと人物

コール・カルフーンは、低打率に苦しむシーズンもありましたが、長打力と左投手への強さが魅力のスラッガーでした。右翼手としては高い守備力を誇り、強肩と球際の強さを生かした積極的なプレーを持ち味としていました。

エンゼルス時代には、2年間チームメイトだった大谷翔平選手を「弟のような存在」と可愛がり、マイク・トラウト選手らとともに良き兄貴分として大谷選手を支えました。

長年にわたりメジャーリーグで活躍し、その強打と堅守でチームに貢献したコール・カルフーン。記憶に残る名選手として、これからも多くのファンに語り継がれるでしょう。

もう一度検索