コール・サルサーとは？意味をやさしく解説

コール・ヤング・サルサー（Cole Young Sulser）は、1990年 3月12日生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のプロ野球選手です。右投右打の投手で、現在はニューヨーク・メッツに所属しています。彼の野球人生は、メジャーリーグでの複数球団でのプレーと、度重なる怪我との闘いによって彩られています。

サルサーは、ダートマス大学在籍中の2012年にトミー・ジョン手術を受けています。この手術は、野球選手の肘の靭帯を修復するもので、多くの投手にとってキャリアを左右する大きな試練となります。

2013年のMLBドラフトで、クリーブランド・インディアンスから25巡目（全体741位）で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。契約後、A-級マホーニングバレー・スクラッパーズでプロデビューを果たし、15試合（先発9試合）に登板して3勝2敗、防御率1.83、60奪三振という好成績を記録しました。しかし、2015年には2度目のトミー・ジョン手術を受け、この年は全休を余儀なくされました。

2016年にはA+級リンチバーグ・ヒルキャッツ、AA級アクロン・ラバーダックス、AAA級コロンバス・クリッパーズと、マイナーリーグの様々なレベルでプレーし、合計42試合（先発3試合）に登板して2勝5敗7セーブ、防御率4.34という成績を残しました。その後も2017年、2018年とマイナーリーグで経験を積み、着実に力をつけていきました。

2018年12月には、三角トレードでタンパベイ・レイズに移籍しました。2019年にはAAA級ダーラム・ブルズで49試合に登板し、6勝3敗2セーブ、防御率3.27、89奪三振を記録。同年9月にはメジャー契約を結び、トロント・ブルージェイズ戦でメジャーデビューを果たしましたが、わずか7試合の登板でDFAとなりました。

2019年10月にはウェイバー公示を経てボルチモア・オリオールズへ移籍しました。2020年は19試合に登板し1勝5敗5セーブ、防御率5.56という成績でしたが、2021年には60試合に登板し、5勝4敗8セーブ、防御率2.70と安定した成績を残しました。

2022年4月、トレードでマイアミ・マーリンズへ移籍し、39試合に登板。1勝4敗2セーブ、防御率5.29の成績を残しました。

2022年11月にはアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。2023年は開幕ロースター入りを果たしますが、右肩の肉離れにより負傷者リスト入り。復帰後、1試合の登板を経てDFAとなりました。

再びタンパベイ・レイズに復帰し、AAA級ダーラムでプレーしましたが、メジャー昇格は叶わず、オフにFAとなりました。

2023年11月にはニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、2024年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになりました。

サルサーの投球は、最速95.9mph（約154.3km/h）のフォーシームが中心で、変化球にはチェンジアップ、スライダー、カーブなどを織り交ぜます。多彩な球種と制球力を武器に打者を打ち取るスタイルです。

サルサーは、メジャーリーグで背番号71、54、31を着用しました。彼のキャリアは、複数の球団を渡り歩き、怪我に苦しみながらも、常に前向きにプレーを続ける姿が印象的です。これからも彼の活躍に目が離せません。

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コール・サルサー