ゴルディコヴァ

ゴルディコヴァ：ヨーロッパG1競走14勝の偉業

ゴルディコヴァは、フランスで活躍した競走馬です。特にマイル路線で圧倒的な強さを発揮し、ヨーロッパG1競走において14勝という偉業を達成しました。その中でも、ブリーダーズカップ・マイル3連覇は彼女の最大の功績と言えるでしょう。

競走馬としてのキャリア

ゴルディコヴァは2007年9月にデビュー。デビュー戦と続く一般レースを連勝し、2歳シーズンを終えました。

3歳となった2008年は、一般レースで2着と惜敗したものの、その後の活躍が期待される存在となりました。続くフランスのクラシック戦線では、名牝ザルカヴァに敗れましたが、ザルカヴァはその後フランス牝馬三冠と凱旋門賞を制覇するなど、類まれな強さを持つ競走馬でした。

ゴルディコヴァは路線を変更し、マイル路線へと転向。G3クロエ賞を皮切りに、G1ロートシルト賞、G1ムーラン・ド・ロンシャン賞を制覇。そして、初遠征となったブリーダーズカップ・マイルで勝利を収め、その名を世界に知らしめました。

4歳となった2009年は、イスパーン賞で7着と敗れたものの、ファルマスステークス、ロートシルト賞、ジャック・ル・マロワ賞とG1を連勝。ジャック・ル・マロワ賞では、同競走史上最長の6馬身差という圧勝劇を演じました。フォレ賞では3着に敗れましたが、続くブリーダーズカップ・マイルでは見事連覇を達成。この年の活躍により、カルティエ賞最優秀古馬、エクリプス賞最優秀芝牝馬に選出されました。

5歳となった2010年は、イスパーン賞で雪辱を果たすと、クイーンアンステークス、ロートシルト賞とG1を連勝し、ロートシルト賞では3連覇を達成しました。ジャック・ル・マロワ賞では2着に敗れましたが、フォレ賞、そしてブリーダーズカップ・マイルでは見事3連覇を達成。ブリーダーズカップ・マイルの3連覇は、同競走史上初の快挙でした。この年の活躍により、カルティエ賞年度代表馬・最優秀古馬、エクリプス賞最優秀芝牝馬に選出されました。

6歳となった2011年は、イスパーン賞で連覇を果たしましたが、クイーンアンステークスで敗れると、ブリーダーズカップ・マイルでは3着に敗れ、4連覇は達成できませんでした。このレースを最後に引退し、繁殖牝馬となりました。

ゴルディコヴァの評価

ゴルディコヴァは、その卓越したスピードとスタミナ、そして類まれな勝負強さで知られていました。ジャック・ル・マロワ賞勝利後には、担当調教師から「ミエスク（同調教師が管理した名馬）より上」と評されるなど、高い評価を受けていました。ワールド・サラブレッド・ランキングでも、ジャック・ル・マロワ賞での走りが、ザルカヴァの凱旋門賞を上回る高評価を得ています。

血統

ゴルディコヴァの血統背景も注目に値します。半妹のGalikovaはヴェルメイユ賞など重賞3勝を挙げ、伯父はコロネーションステークスなど重賞2勝を挙げています。曾祖母は1981年の凱旋門賞優勝馬Gold Riverであり、その血統の素晴らしさを示しています。

ゴルディコヴァは、その類まれな能力と輝かしい戦績によって、競馬史に名を残す名牝として語り継がれるでしょう。

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