ゴルフ (任天堂)

ファミリーコンピュータの名作ゴルフゲーム『ゴルフ』

『ゴルフ』は、1984年に任天堂がファミリーコンピュータ向けに発売したスポーツゲームです。ファミコン初のゴルフゲームとして、当時としては画期的なシステムで人気を博しました。

ゲームシステム

操作はシンプルながら奥深く、スイングの開始、ショットの強さ、ボールの曲がり具合などを調整して、全18ホールを攻略します。風向きや芝目といった要素も再現されており、戦略的なプレイが求められます。コースの距離表示にはメートルが使用されていますが、海外版ではヤード表記となっています。

プレイヤーキャラクター

プレイヤーが操作するキャラクターは、マリオに酷似した髭の生えたおじさん。当時はマリオ本人であるという説と、そうではないという説がありました。しかし、後にWii用ゲーム『キャプテン★レインボー』におっさんという名前で登場したことで、マリオではないことが確定しました。

移植版とイースターエッグ

本作は、アーケード（任天堂VS.システム）、ファミリーコンピュータ ディスクシステム、PC8801など、様々な機種に移植されました。特にアーケード版では、CPUとの対戦が楽しめます。また、FC版は『どうぶつの森』シリーズに収録されたり、Wii Uのバーチャルコンソールで配信されたりするなど、様々な形で復刻されています。

Nintendo Switchには、ファミコン版『ゴルフ』に加速度センサー・ジャイロセンサー操作を加えたイースターエッグが収録されていましたが、後に削除されました。起動方法は、ファミコン版のプログラマーであった岩田聡氏にちなんだもので、Switch本体の日付を岩田氏の命日に設定し、特定のポーズをとる必要がありました。

スタッフ

本作の開発には、以下のようなスタッフが携わっています。

エグゼクティブ・プロデューサー：山内溥
プロデューサー：上村雅之
ディレクター、デザイン：三木研次
ゲームデザイン：宮本茂
サウンド：近藤浩治
プログラム：岩田聡

評価

当時、ゲーム雑誌『ファミリーコンピュータMagazine』では、「シンプルなゲームではあるが、良い出来だったと思う」と評価されました。

ゲームボーイ版も発売されており、JAPANコースとU.S.A.コースの計36ホールが楽しめます。ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでも配信されていました。

備考

2006年発売の『Wii Sports』に収録されている「ゴルフ」のホールは、本作の9ホールを3Dで再現したものです。

関連情報

マリオゴルフシリーズ
ホールインワン - 本作のシステムを使用したMSX用ゲーム

外部リンク

ゴルフ (ゲームボーイ版) - 3DSバーチャルコンソール
ゴルフ (ファミリーコンピュータ版) - Wii Uバーチャルコンソール
* アーケードアーカイブス ゴルフ - ハムスター公式

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