ゴーストリコン フューチャーソルジャー

『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』は、ユービーアイソフトが開発した、トム・クランシー原作のゴーストリコンシリーズに連なるサードパーソン・シューティングゲームです。前作から時代が進み、西暦2024年を舞台に、拡張現実、光学迷彩、偵察ドローン、4足歩行ロボットなどのハイテク兵器が登場するのが特徴です。Xbox 360版では、Kinectの音声認識機能にも対応しています。

ストーリー

物語は、2024年のニカラグアで、ゴースト部隊のプレデターチームが武器密輸トラックを襲撃した際、ダーティボムの爆発により全滅したことから始まります。この事件の真相を究明するため、新たに編成されたハンターチームが、爆弾の出所を突き止めるべくボリビアへと向かいます。

ハンターチームは、ミッチェル少佐の指揮のもと、武器の痕跡を追跡し、各地で任務を遂行します。ザンビアでは軍閥を排除し、ナイジェリアではCIA将校を救出、パキスタンでは武器商人を捕らえ、ロシアでは武器庫を破壊、カリーニングラードではミサイル誘導システムを妨害します。これらの活動が国際問題に発展する中、ダゲスタンからロンドンに向けてミサイルが発射されますが、アメリカのミサイルシールドによって無力化されます。

ゴースト部隊は、ミサイル発射がロシアのならず者武装グループ「レイヴンズ・ロック」の仕業であり、ロシアの超国家主義者と繋がっていると推測します。ダゲスタンでジョージア軍の特殊部隊を救出した際、彼らはレイヴンズ・ロックに味方する「ボダーク」部隊と遭遇します。この部隊は、ゴースト部隊と同等のハイテク装備を持つエリート兵士であり、激しい戦闘が繰り広げられます。

レイヴンズ・ロックはクーデターを起こしてロシアの大部分を掌握し、ハンターチームはロシア北部で石油掘削船を確保します。その後、ロシアのレジスタンスリーダーを救出し、レイヴンズ・ロックの一軍に追い詰められますが、H.A.W.X.の航空支援によって敵勢力を撃破します。さらに、コザックはシベリアの刑務所からロシアの大統領を救出する単独作戦を遂行します。ハンターチームは、モスクワで大統領を保護し、レイヴンズ・ロックの司令官を排除し、忠誠派がクーデターを鎮圧するのを助けます。

ミッチェル少佐は、残党を抹殺するため、ハンターチームを極秘作戦に送り込みます。7人のリーダーの内6人を排除した後、最後の1人である「エース」がアメリカ政府内部での影響力を使ってゴーストの作戦を中止させようとしますが、ハンターチームはエースをあえて見殺しにする形で決着します。

登場人物

ゴーストとその関係者
「ゴーストリード」セドリック・ファーガソン大尉: ハンターチームの隊長。高い分析力と決断力を持つ。
「ペッパー」ロバート・ボニファシオ曹長: ハンターチームの狙撃手。冷静沈着な腕利きのスナイパー。
「30K」ジミー・エリソン一等軍曹: ハンターチームの機関銃手。率直な物言いでトラブルを起こしやすい。
「コザック」ジョン・コザック二等軍曹: ハンターチームの戦闘工兵。シングルモードでのプレイヤーキャラクター。ロシア語を話せる。
「オーバーロード」スコット・ミッチェル少佐: ゴースト部隊の司令官。過去作にも登場。
ジョー・ラミレス: プレデターチームの隊長。プロローグに登場。

アメリカ合衆国関係者
ダン・サイクス: CIAのエージェント。民間軍事会社「ウォッチゲート」の動向を調査している。

ロシア連邦
レイヴンズロック: ロシアの強硬派組織。政府や軍部にも影響力を持つ。
イワン・イリッチ・ケレンスキー: レイヴンズロックのリーダー格。ゴーストの作戦で死亡。
ボダーク: ロシアの特殊部隊。ゴーストと同等の装備を持つ。

システム

ガンスミス: 武器を自由にカスタマイズできるシステム。照準器、バレル、ストック、弾薬などを変更可能。
シンクショット: 敵をマークし、部隊員と連携して同時攻撃できるシステム。
チャレンジ: 各ステージに設定されたチャレンジを達成することで、武器やカスタムパーツを入手できる。
ガジェット: コザックはグレネードやUAVなどのガジェットを使用できる。光学迷彩や暗視装置も標準装備。
マルチプレイ: 「ゴースト」または「ボダーク」のキャラクターを選んで対戦可能。最大12人での対戦が可能。

『GHOST RECON ALPHA』

本作の前日譚にあたる短編映画。戦争犯罪者のシェフチェンコとロシアの超国家主義者の核兵器取引を阻止するため、ゴースト部隊がロシアの軍事施設に潜入します。取引現場でシェフチェンコを狙撃しますが、核弾頭が奪われてしまいます。

この映画は、ゲーム本編でのロンドンを襲撃した核ミサイルの弾頭が、この短編映画で奪われたものであることを示唆しています。

脚注

関連作品として、『ネイビーシールズ』(2012)があり、合同試写会で本作の短編映画が上映されました。

このゲームは、高度なテクノロジーと戦略的なチームワークを駆使して、近未来の戦場で活躍する体験を提供します。

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