ゴーストリコンシリーズ

『ゴーストリコン』シリーズは、著名な作家トム・クランシーが監修した、ユービーアイソフト発売のタクティカルシューターゲームです。このシリーズは、同じくクランシーが監修する『レインボーシックス』シリーズとは異なり、彼の小説を原作としていません。

初期の『ゴーストリコン』シリーズは、ユービーアイソフトに買収される前のレッドストームエンターテイメント社が開発を担当していました。同社は以前、『レインボーシックス』シリーズも開発しており、両シリーズには共通する特徴が見られました。それは、「作戦前の詳細なブリーフィングと計画立案」「AIキャラクターの計画に基づく行動」「急所への被弾による即死、負傷による能力低下」など、現実的な戦闘システムでした。しかし、シリーズが進むにつれてこれらのシステムは簡略化され、よりカジュアルなゲームへと変化していきました。

シリーズ作品

ゴーストリコン (Ghost Recon)
ゴーストリコンデザートシージ (Ghost Recon: Desert Siege)
ゴーストリコンアイランドサンダー (Ghost Recon: Island Thunder)
ゴーストリコンジャングルストーム (Ghost Recon: Jungle Storm)
ゴーストリコン2 (Ghost Recon 2)
ゴーストリコン2 サミットストライク (Tom Clancy's Ghost Recon 2: Summit Strike)
ゴーストリコンアドバンスウォーファイター (Ghost Recon: Advanced Warfighter)
ゴーストリコンアドバンスウォーファイター2 (Ghost Recon: Advanced Warfighter 2)
ゴーストリコン (小説) (Ghost Recon (novel))
ゴーストリコンコンバットオプス（小説） (Ghost Recon Combat Ops)
ゴーストリコンワイルドランズダークウォーターズ(Ghost Recon Wildlands Dark Waters)
ゴーストリコンプレデター (Ghost Recon Predator)
ゴーストリコンシャドーウォー (Ghost Recon: Shadow Wars)
ゴーストリコンフューチャーソルジャー (Ghost Recon: Future Soldier)
ゴーストリコンオンライン (Ghost Recon Online) / ゴーストリコンファントムズ
ゴーストリコンワイルドランズ (Ghost Recon: Wild Lands)
ゴーストリコンブレイクポイント (Ghost Recon: Break Point)

各作品の解説

ゴーストリコン (2001年)

2008年、ロシアの国粋主義者たちがクーデターを起こし、近隣諸国を併合しようとします。これに対し、NATOをはじめとする西側諸国との間で戦争が勃発。事態を重く見たアメリカは、特殊部隊「Ghost」を投入します。

ゴーストリコンデザートシージ (2002年)

2009年、アフリカ北東部でエリトリアとエチオピアの紛争が激化。和平交渉が反乱分子のクーデターにより中断。国連は事態を収束させるため、「Ghost」に出動を要請します。

ゴーストリコンアイランドサンダー (2002年)

2009年、キューバで自由選挙が実施されようとする中、麻薬組織が選挙を妨害。国連軍の一部として派遣された「Ghost」は、選挙の実現と民主的な政府の樹立を目指し、戦います。

ゴーストリコンジャングルストーム (2002年)

キューバで平和が戻ったのも束の間、コロンビアでアメリカ大使館を狙ったテロが発生。政府と麻薬カルテルが対立し、武力衝突に発展。事態を収拾するため「Ghost」がコロンビアに派遣されます。

ゴーストリコン2 (2004年)

2010年、北朝鮮で凶作が続き、国民は困窮していました。政府が軍事費を増大させたことが原因で、インフラや農村基盤が崩壊。軍部の権限が弱まることを恐れたジャン将軍がクーデターを起こし、東アジア情勢が不安定になります。アメリカは「Ghost」を派遣し、事態の収拾を図ります。PS2版とGC版、Xbox版で設定が異なります。

ゴーストリコン2 サミットストライク (2005年)

2012年、カザフスタンでアサド・ラヒル将軍率いるテロ組織により、大統領と安全保障理事会のメンバーが暗殺され、国内は混乱状態に。軍内部では対立が深まり、内紛状態に。ラヒル将軍が実権を掌握しようとする中、「Ghost」はラヒル将軍を捕らえ、彼の軍を武装解除する為、カザフスタンに派兵されます。

ゴーストリコンアドバンスウォーファイター (2006年)

2013年、メキシコでの北米サミット開催中、アメリカ大統領が過激派に襲撃されます。アメリカ政府は事態を重く見て「Ghost」をメキシコに派遣します。

ゴーストリコンアドバンスウォーファイター2 (2007年)

2014年、アメリカ・メキシコ国境付近で反乱軍によるテロが発生。「Ghost」は、テロリストの無力化と核弾頭の確保という任務を与えられます。

ゴーストリコンプレデター (2010年)

スリランカのジャングル地帯を舞台にテロリストと戦うPlayStation Portable対応の作品です。

ゴーストリコンシャドーウォー (2011年)

ニンテンドー3DSに対応した作品です。

ゴーストリコンフューチャーソルジャー (2012年)

2024年のロシアを舞台にした作品です。

ゴーストリコンオンライン / ゴーストリコンファントムズ (2012年/2014年)

オンラインマルチプレーヤーゲームとしてリリース。後に「ゴーストリコンファントムズ」に名称を変更しました。

ゴーストリコンワイルドランズ (2017年)

2019年のボリビアを舞台に麻薬カルテルとの戦いを描いたオープンワールド作品です。

ゴーストリコンブレイクポイント (2019年)

南太平洋の島「アウロア」を舞台に、反乱を起こした元ゴースト隊員との戦いを描きます。サバイバル要素や資材収集の要素が盛り込まれています。

小説版

ゴーストリコン (小説)

デビッド・マイケルズによって書かれた作品で、中国を舞台に、太平洋地域の支配を企む中国の軍事指導者たちの野望を阻止する物語です。

ゴーストリコンコンバットオプス (小説)

同じくデビッド・マイケルズによって書かれたシリーズ第2弾で、タリバン支配のアフガニスタンを舞台に、テロリストとの戦いを描きます。

ゴーストリコンワイルドランズダークウォーターズ (小説)

リチャード・ダンスキーによって書かれた作品で、ベネズエラ領アマゾン奥地を舞台に、武装勢力に拉致されたアメリカ人の救出劇を描きます。「ワイルドランズ」の前日譚です。

兵科

ゴーストリコンシリーズでは、兵士は以下の4つのタイプに分かれています。

ライフル兵: アサルトライフルを装備し、近・中距離戦闘を得意とします。
サポート兵: 軽機関銃を装備し、ライフル兵の火力支援を行います。
スナイパー: 狙撃銃を装備し、長距離射撃を得意とします。近距離戦は不向きです。
破壊工作兵: 爆弾を設置し破壊工作を行う兵士です。
スペシャリスト: 兵科ではないが、特殊な武器や能力を持っています。

武器

基本的に2つの武器を装備できますが、兵科によって武器は異なります。スペシャリストは専用の武器も所持しています。シリーズによっては武器の所持数が増えましたが、選択できる武器が限られるようになりました。

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