ゴールデンホーン

ゴールデンホーンの略歴と競走経歴

ゴールデンホーン（英: Golden Horn）は、2012年3月27日生まれの鹿毛の競走馬であり、数々のグレードレースで優勝した名馬です。特に2015年のダービーステークス、エクリプスステークス、アイリッシュチャンピオンステークス、凱旋門賞といったタイトルを獲得し、その名を轟かせました。

経歴

2歳時（2014年）

ゴールデンホーンは、2014年10月29日にノッティンガム競馬場で未勝利戦にデビューしました。このレースでは、後のクラシック戦線で再び対峙することになるストームザスターズをアタマ差で抑え、見事に勝利を収めました。

3歳時（2015年）

2015年、ゴールデンホーンは3歳の初戦となるリステッドレースに勝利を飾り、その後出場したダンテステークス(G2)でも圧倒的な強さを見せました。このレースでは、同厩舎のジャックホブスを2馬身3/4差をつけて打ち破り、その走りが評価されたことから、ダービーへの出走が決まります。当日のダービーでは、ランフランコ・デットーリとのコンビで、先行馬をかわし3馬身半の差をつけて見事に勝利しました。このレースの3着はデビュー戦で彼を負かしたストームザスターズであり、着差は8馬身でした。

その後、エクリプスステークス(G1)に臨みましたが、ここでは古馬との初対決となりました。後方待機から逃げ切り、古馬最強と言われたザグレーギャツビーに3馬身半差をつけて優勝し、これで無敗を維持しました。しかし、キングジョージ6世＆クイーンエリザベスステークス(G1)を馬場の影響で回避した後、出走した[インターナショナルステークス]でアラビアンクイーンに敗れて初の黒星を喫しました。

続く[アイリッシュチャンピオンステークス]では逃げる戦法を採用し、残り150メートル地点で接触トラブルがありましたが、審査の結果そのまま1着との判定で勝利しました。ゴスデン調教師によると、スタンドの影に驚いたのが原因だとのこと。

その後、ゴールデンホーンは凱旋門賞(G1)に出走し、注目されました。スタート直後は後方に位置しながらも、前を行くトレヴを追いかけ、最終直線で抜け出しました。結果、2着のフリントシャーに2馬身差をつけて勝利し、このレース後デットーリは「今まで騎乗した馬の中で最も素晴らしい」と称賛しました。

引退レースにはブリーダーズカップ・ターフ(G1)を選択しました。他のアメリカのG1勝ち馬たちと対戦しましたが、結果は凱旋門賞9着の3歳牝馬ファウンドがゴールデンホーンに半馬身差で勝利しました。

このような実績により、ゴールデンホーンはその年のカルティエ賞で年度代表馬かつ最優秀3歳牡馬に選ばれました。

種牡馬としての活動

ゴールデンホーンは2016年からイギリスのダルハムホールスタッドで種牡馬としての生活を始めました。種付け料は6万ポンドと設定され、多くのファーミングや血統の愛好家から注目を受けています。また、その血統には主な近親としてクラックスマンやタイトルホルダーが名を連ねています。今後の活躍が期待される存在です。

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