ゴール駅

ゴール駅

ゴール駅（Galle Railway Station）は、スリランカ南部州の州都であるゴールに位置する、スリランカ国鉄コーストラインの重要な鉄道駅です。ゴールの市街地中心部、ゴール・インターナショナル・スタジアムの北西に位置し、その周辺にはゴール市役所などがあります。また、世界文化遺産であるゴールの旧市街と要塞にも近く、観光の拠点としても重要な役割を果たしています。

立地と周辺環境

ゴール駅は、ゴールの中心部に位置しており、主要なランドマークへのアクセスが容易です。ゴール・インターナショナル・スタジアムからは北西に位置し、市役所も隣接しています。駅から少し足を延ばせば、ユネスコ世界遺産に登録されているゴールの旧市街や要塞に辿り着くことができます。このため、観光客にとって非常に便利な立地条件を備えています。

駅の構造

駅は地上駅で、頭端式ホームを持つ構造となっています。この駅でコーストラインの北部方面（コロンボ方面）と東部方面（マータラ方面）が分岐しています。そのため、東部方面と北部方面を直通する列車は、この駅で進行方向を変えるスイッチバックを行う必要があります。2011年以前は、機関車の付け替え作業が必要であったため、駅での停車時間が非常に長くなっていました。しかし、同年にディーゼル気動車が導入されたことで機関車の付け替えが不要になり、停車時間の短縮が実現しました。

駅舎の特徴

ゴール駅の駅舎は、スリランカにおけるモダニズム建築の代表例の一つとして知られています。インターナショナル・スタイルを取り入れつつ、コンクリートを多用した幾何学的なデザインが特徴的です。シンプルな外壁と力強い外観は、周囲のカラフルで装飾の凝った伝統建築やコロニアル建築とは対照的です。また、ファサードには異なる種類の建材が用いられており、デザインのアクセントとなっています。

まとめ

ゴール駅は、単なる鉄道駅としての役割だけでなく、ゴールの歴史、文化、建築的魅力を感じられる場所でもあります。その立地の良さから、観光客にとっては旧市街や要塞へのアクセスポイントとして、また鉄道利用者にとってはコーストラインの重要な分岐点として、非常に重要な駅と言えるでしょう。駅舎自体もモダニズム建築の好例として、一見の価値があります。

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