サケのふるさと 千歳水族館

サケのふるさと 千歳水族館

「サケのふるさと 千歳水族館」は、北海道千歳市にある水族館で、道の駅サーモンパーク千歳の敷地内に位置しています。この水族館の大きな特徴は、淡水では日本国内最大級となる水槽と、日本で初めて川（千歳川）の水中を直接観察できる「水中観察室」があることです。ここでは、サケをはじめとする北方圏のさまざまな淡水魚の生態や、千歳川に生息する多様な生き物たちを観察することができます。

施設の概要

水族館のそばを流れる千歳川には、捕魚車（インディアン水車）が設置されています。これは、サケ・マスの増殖事業に用いる親魚を捕獲するためのもので、電力を使用せず、純粋に水力のみで回転する珍しい構造です。捕魚車が設置されるのは8月中旬から12月上旬で、この期間には遡上するサケの群れや、捕魚車によってサケが捕獲される様子を間近で見ることができ、千歳市の秋の風物詩となっています。

水族館の歴史は古く、1888年に千歳川にサケ・マス孵化場が設置された頃に遡ります。当時は周辺に捕魚車があり、戦後の市街地開発が進むにつれて見物客が増えていきました。1979年には千歳市が「サーモンパーク基本構想」を策定し、1994年に「千歳サケのふるさと館」が開館、施設そばに捕魚車が設置されました。2004年には道の駅として登録され、2015年には大規模なリニューアルを経て、「サケのふるさと 千歳水族館」として新たにオープンしました。

施設構成

館内は、複数の階層に分かれています。

1F:
大・中・小の水槽が設置されており、様々な魚を見ることができます。
支笏湖ゾーンでは、支笏湖に生息する固有種などを観察できます。
体験ゾーンでは、魚との触れ合いなどを楽しめます。
水辺の生き物ゾーンでは、千歳川やその周辺に生息する生物を展示しています。
2F:
展示室・学習室では、サケの生態や千歳川の歴史などを学ぶことができます。
B1F:
千歳川ロードでは、川の様子を再現した展示を見ることができます。
世界の淡水魚ゾーンでは、世界各地の珍しい淡水魚を観察できます。
B2:
水中観察ゾーンでは、千歳川の水中を直接観察することができます。

沿革

水族館の歴史を年表形式でまとめました。

1979年：「サーモンパーク基本構想」策定
1982年：財団法人千歳青少年教育財団設立
1991年：千歳川水中観察室竣工
1994年：「千歳サケのふるさと館」開館
1995年：「博物館相当施設」認定
1998年：日本動物園水族館協会入会
2012年：千歳青少年教育財団が公益社団法人に認定
2015年：「サケのふるさと 千歳水族館」と改称し、リニューアルオープン

関連施設

標津サーモン科学館
札幌市豊平川さけ科学館
イヨボヤ会館

外部リンク

サケのふるさと 千歳水族館
千歳水族館 〜サケのふるさと〜 (chitoseaq) - Facebook
チトセアメ (@chito_se_ame) - X（旧Twitter）
chitoseame910 - YouTubeチャンネル
サケのふるさと 千歳水族館 - 北海道千歳市公式ホームページ
* サケのふるさと 千歳水族館 | 千歳観光連盟 Chitose Tourist Association

「サケのふるさと 千歳水族館」は、サケの生態や千歳川の自然を学ぶことができる貴重な施設です。ぜひ一度訪れて、その魅力を体験してください。

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