サミュエル・ダレンバート

サミュエル・ダレンバート

サミュエル・ダレンバート（Samuel Dalembert）、本名サミュエル・デイビス・ダレンバートは、1981年5月10日にフランス語圏のハイチの首都ポルトープランスで生まれたプロバスケットボール選手です。彼は211cmの身長と113kgの体重を持ち、主にセンターのポジションでプレーしています。ダレンバートはカナダ国籍を持つハイチ系カナダ人であり、現在はモントリオールに住んでいます。

経歴

ダレンバートはエディ・グリフィンと共にシートンホール大学で2年間プレーした後、2001年のNBAドラフトに参加しました。そこでフィラデルフィア・シクサーズから全体の26位で指名を受け、NBAの世界へ足を踏み入れました。彼のルーキーシーズンは、怪我に悩まされ、34試合の出場にとどまってしまいました。

次の2002-03シーズンは怪我の影響で全休となりましたが、その後の03-04シーズンではすべての試合に出場を果たし、リバウンドやブロックショットでその才能を示しました。特にリバウンドでは1試合平均約10本を記録し、その存在感をアピールしました。

2005年、ダレンバートはフリーエージェントとなり、シクサーズと長期契約を結びますが、彼の性格に起因する問題が次第に顕著になってきます。というのも、気分が変わりやすく、また気性が激しいと言われる彼のパーソナリティは、選手としての伸び悩みに大きな影響を及ぼしたとされています。2010年にはシクサーズを解雇された後、サクラメント・キングスやヒューストン・ロケッツ、ミルウォーキー・バックス、ダラス・マーベリックス、ニューヨーク・ニックスといったチームを次々と渡り歩くジャーニーマン選手となりました。2015年1月5日にはニューヨーク・ニックスから解雇されました。

カナダ代表

国際舞台でもダレンバートは活躍しました。2007年にはカナダ代表として参加した北京オリンピックの南北アメリカ大陸予選で5位となり、2008年の世界最終予選の出場権を獲得しました。2008年、再度カナダ代表として北京オリンピックに挑戦しましたが、グループ予選を突破したものの、決勝トーナメントの初戦でクロアチアに敗退し、夢見たオリンピック出場は実現しませんでした。

プレースタイル

ダレンバートは主にディフェンスでの貢献が期待される選手で、出場時間が30分に満たない中で約10本のリバウンドと2本近いブロックショットを記録します。しかし、センターとしては線が細く、パワーのある相手選手に対しては苦戦を強いられる場面が多々ありました。特にファウルが多かったことが問題視され、長時間プレーできない点が課題として浮上しました。シクサーズを追われた後は、出場時間がさらに減少していき、彼の選手としてのキャリアは変化の時期を迎えました。

まとめ

サミュエル・ダレンバートは、NBAでのキャリアを通じて多くの経験を積み、様々なチームを渡り歩いた選手です。彼のプレースタイルや性格は、彼の成績やキャリアに大きく影響し、長いプロ選手としての道のりとなりました。

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