サルビア

サルビア (Salvia splendens) について

サルビア、学名 Salvia splendens は、ブラジル原産のシソ科アキギリ属の植物です。一般的に「サルビア」と呼ばれることが多いですが、標準和名としてはヒゴロモソウ（緋衣草）という名前も持っています。また、スカーレットセージという別名もあり、この場合のセージはアキギリ属全体を指します。

特徴

サルビアは本来、草丈1メートルにも達する多年草ですが、現在栽培されているものの多くは矮性種で、30～50センチ[[メートル]]程度の高さです。葉は対生で、長さ7センチ[[メートル]]、幅5センチ[[メートル]]ほどの大きさで、鋸歯があり、芳香を放ちます。花は赤色が基本で、茎の先端に穂状に咲きます。筒状の萼から、長い花筒を持つ唇形の花が現れ、蜜は甘く美味しいです。開花時期は夏から秋にかけてで、赤色の他に、白や濃い紫など様々な色の園芸品種があります。

耐寒性がないため、日本では一年草として扱われることが多いです。

栽培

サルビアは発芽適温が比較的高いため、東京付近での露地栽培の場合、4月下旬から5月中旬頃が種まきの適期です。園芸種はほとんど一代交配種であり、種子の数が少ないため、鉢に種をまいてから移植する方法がおすすめです。覆土は2ミリ[[メートル]]程度が適切です。日向から半日陰で、水はけの良い場所であれば比較的簡単に栽培できますが、夏が涼しい地域の方がより美しい花を咲かせやすい傾向があります。

根が浅いため、夏場は水切れを起こしやすいので注意が必要です。適切な水やりをすることで株がよく茂り、秋まで花を楽しむことができます。気温が下がると花の色がより鮮やかになるのも特徴です。

利用

サルビアは、古代ギリシャ時代から薬用植物として利用されていました。観賞用としての人気が高まったのは産業革命の頃で、日本には1895年に渡来しました。萼片と花弁が同じ色をしているため、花壇で同じ色を維持するための材料として重宝されます。夏から秋にかけての花壇材料として非常にポピュラーで、公園などの公共の花壇にもよく利用されています。

自治体の花

サルビアを自治体の花に指定している自治体も多くあります。以下はその例です。

秋田県: 南秋田郡大潟村
群馬県: 桐生市、伊勢崎市、太田市、藤岡市、邑楽郡大泉町
埼玉県: 児玉郡上里町、北葛飾郡栗橋町
千葉県: 富里市
東京都: 町田市
神奈川県: 横浜市鶴見区
新潟県: 燕市
岐阜県: 岐阜市、加茂郡坂祝町
愛知県: 安城市
三重県: 四日市市
滋賀県: 近江八幡市
兵庫県: 神戸市長田区、三木市、加西市、神崎郡福崎町
山口県: 宇部市、防府市、下松市、柳井市、周南市
福岡県: 筑紫野市
大分県: 臼杵市

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、サルビアに関するメディアがあります。
* ウィキスピーシーズには、サルビアに関する情報があります。

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