サロ (イタリア)

サロは、イタリア共和国ロンバルディア州ブレシア県に位置する人口約1万人のコムーネ（基礎自治体）です。ガルダ湖のほとりに佇むこの小さな都市は、その美しい景観とともに、歴史的な出来事によっても知られています。

名称

サロ（Salò）は、イタリア語で [saˈlɔ] と発音されます。日本語では「サロ」または「サロー」と表記されることがあります。この地域の方言であるロンバルド語ブレシア方言でも「Salò」と呼ばれています。

地理

サロは、ブレシア県の東部、ガルダ湖畔に位置しています。具体的には、ガルダ湖南西端のデゼンツァーノ・デル・ガルダから北へ15km、県都ブレシアからは東北東へ24km、ガルダ湖北端のリーヴァ・デル・ガルダからは南西へ40km、ヴェローナからは西北西へ42km、州都ミラノからは東へ104km、ヴェネツィアからは西へ142kmの距離にあります。

近隣のコムーネとしては、北にヴォバルノ、北東にガルドーネ・リヴィエラ、東にトッリ・デル・ベナコ（ヴェローナ県）、南東にサン・フェリーチェ・デル・ベナーコ、南にプエニャーゴ・スル・ガルダ、南西にガヴァルド、北西にロエ・ヴォルチャーノが隣接しています。

また、この地域はイタリアの地震リスク階級で2に分類されており、地震のリスクがやや高い地域とされています。

歴史

1943年9月23日から1945年4月25日までの間、サロはイタリア社会共和国（通称：サロ共和国）の臨時首都となりました。ただし、法律上の首都はローマとされていました。この期間、サロは政治の中心地としての役割を担い、その歴史に重要なページを刻みました。

行政

サロには、以下の分離集落（フラツィオーネ）が存在します。

Barbarano
Campoverde
Cunettone
Renzano
Serniga
Villa

人物

サロは、以下のような著名な人物を輩出しています。

ガスパーロ・ディ・ベルトロッティ：16世紀のヴァイオリン製作者
フェルディナンド・ベルトーニ：18-19世紀の作曲家、オルガニスト
マルコ・エンリコ・ボッシ：19-20世紀の作曲家、オルガニスト
ルイジ・コメンチーニ：映画監督

これらの人物は、それぞれの分野でその才能を発揮し、サロの名を広めることに貢献しました。

スポーツ

サロには、プロサッカークラブチームのフェラルピサロが本拠地を置いています。もう一つの本拠地はロナート・デル・ガルダです。ホームスタジアムはスタディオ・リーノ・トゥリナです。地元住民の生活にスポーツは不可欠な要素となっています。

関連情報

* ソドムの市：イタリア社会共和国時代のサロを舞台にした映画作品があります。

外部リンク

コムーネ公式サイト（イタリア語）

サロは、その美しい自然と歴史的な背景が混ざり合い、訪れる人々を魅了する街です。ガルダ湖畔の穏やかな雰囲気と、過去の出来事の記憶が今もなおこの地に息づいています。

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