サンタフェ (ニューメキシコ州)

サンタフェ (Santa Fe)

サンタフェは、アメリカ・ニューメキシコ州の州都であり、人口は約8万4千人（2018年推計）です。1610年に設立され、フロリダ州のセントオーガスティンに次ぐアメリカ合衆国で二番目に古い都市として知られています。「アメリカの宝石」と称されるサンタフェには、独自の食文化、歴史的な建築物、美術品が豊富に存在し、多くの観光客を引き寄せています。

市名はスペイン語で「聖なる信仰」を意味し、正式な名前は「ラ・ビヤ・レアル・デ・ラ・サンタ・フェ・デ・サン・フランシスコ・デ・アシス」(La Villa Real de la Santa Fé de San Francisco de Asís)で、日本語では「アッシジのフランチェスコの聖なる信仰に忠実な王都」を表します。

歴史

サンタフェの地域は、紀元前10,000年ごろから遊牧生活を営んでいた先住民が住んでいたと考えられています。5世紀頃から農業が始まり、11世紀中頃にはティワ族に属するプエブロインディアンが定住し、15世紀には大規模な集落を形成しました。

1540年にはスペインの探検家フランシスコ・バスケス・デ・コロナドがこの地を征服し、1598年にはフアン・デ・オニャーテによって「サンタフェ・デ・ヌエボ・メヒコ」という新しい州が創設されました。1607年にはサンタフェがこの州の首都となり、総督のドン・ペドロ・デ・ペラルタが都市の正規の名称を定めました。1610年、総督邸が完成し、正式に首都として機能し始めました。後にプエブロ族の反乱が起き、1680年代にはサンタフェはプエブロ族の統治下に入りましたが、1692年にスペイン軍によって奪還されました。

1821年にトレイルの開通は、サンタフェとメキシコ及びアメリカ合衆国との交易を活発にし、1846年には米墨戦争によりサンタフェはアメリカ合衆国に編入されました。その後も地域は発展を続け、1912年にはニューメキシコ州の州都となりました。

地理と気候

サンタフェは北緯35度40分に位置し、国内の州都の中で最も高い所にあります。その標高は約2,130メートルです。気候は内陸性で、年較差や日較差が大きいのが特徴です。冬は摂氏6度前後、夏は摂氏30度近くに達し、年間降水量は約250mmです。

観光

サンタフェの観光産業は発展しており、特にダウンタウンの歴史地区は観光客に人気のスポットです。多くのレストランや美術館、アートギャラリーが立ち並び、特に「ミュージアム・ヒル」や「キャニオン・ロード」は観光の中心地です。9月には美しい紅葉が楽しめ、フィエスタス・デ・サンタフェも開催されます。冬にはスキー場も近く、様々なアウトドアアクティビティが楽しめます。

芸術と文化

サンタフェは芸術の中心地としても知られ、ジョージア・オキーフをはじめとした多くのアーティストが影響を受けてきました。市内にはオキーフ美術館やさまざまなアートギャラリーがあり、スペイン植民地時代から続く独特な建築様式の中に、多くの芸術作品が展示されているのが魅力です。特に料理面では、ニューメキシコ料理を提供するレストランが多く、多文化な料理が楽しめます。

食文化

サンタフェの飲食シーンは多彩で、伝統的なニューメキシコ料理のレストランが多い一方で、現代的なダイニング体験も楽しめます。毎年開催されるサンタフェ・ワインとチリ祭りでは、地元産の唐辛子が主役となり、観光客にも好評です。サンタフェ料理学校では、地元のシェフが指導し、独自の料理文化を学ぶことができます。

まとめ

このように、多様な歴史、文化、そして美里の景観に恵まれたサンタフェは、訪れる者にとって興味深い体験を提供する街です。観光や芸術、料理を楽しむために、是非訪れてみてください。

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