サンタ・クルス・デ・テネリフェ県

サンタ・クルス・デ・テネリフェ県は、スペインのカナリア諸島州に属する県です。カナリア諸島はラス・パルマス県とサンタ・クルス・デ・テネリフェ県の二つに分かれており、サンタ・クルス・デ・テネリフェ県は、テネリフェ島、ラ・ゴメラ島、エル・イエロ島、ラ・パルマ島といった西側の島々で構成されています。県内には53のムニシピオ（基礎自治体）があり、県都はサンタ・クルス・デ・テネリフェです。

歴史

カナリア諸島には、かつてグアンチェ族という先住民が住んでいましたが、15世紀にスペイン人によって征服されました。1833年のスペイン地方行政区分再編により、カナリア諸島全体を範囲とするカナリア諸島県が設置され、サンタ・クルス・デ・テネリフェが県都となりました。その後、ミゲル・プリモ・デ・リベラ独裁体制下の1927年に、カナリア諸島県が東西に分割され、現在のサンタ・クルス・デ・テネリフェ県が誕生しました。これにより、スペインの50県体制が確立しました。

地理

県都であるサンタ・クルス・デ・テネリフェは、単にサンタ・クルスと表記されることもあります。この都市は、グラン・カナリア島のラス・パルマス・デ・グラン・カナリアと共にカナリア諸島州の共同州都であり、県の人口の約24%が県都に住んでいます。2008年のデータでは、県の人口は1,005,936人で、人口密度は1平方キロメートルあたり約313.57人と、スペインの50県中6位でした。テネリフェ島は、カナリア諸島だけでなくスペイン全体で見ても最も人口が多い島です。県の面積は3,381平方キロメートルで、カナリア諸島州全体の約45%を占めています。

県内には、ラ・パルマ島のカルデラ・デ・タブリエンテ国立公園、ラ・ゴメラ島のガラホナイ国立公園、テネリフェ島のテイデ国立公園という3つの国立公園があります。特にテイデ国立公園には、スペインの最高峰である標高3718mのテイデ山がそびえ立っています。

自治体

主要な自治体としては、県都サンタ・クルス・デ・テネリフェの他に、ラ・ゴメラ島の主都であるサン・セバスティアン・デ・ラ・ゴメラ、エル・イエロ島の主都であるバルベルデなどが挙げられます。

まとめ

サンタ・クルス・デ・テネリフェ県は、美しい自然と豊かな歴史を持つ地域であり、国立公園やスペイン最高峰の山など、見どころが多いです。カナリア諸島を訪れる際には、この県を訪れてみてください。

外部リンク

サンタ・クルス・デ・テネリフェ県 スペイン政府観光局（日本語）

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