サンドマン (プロレスラー)

サンドマン（The Sandman）

プロレスラーのサンドマンは、アメリカの伝説的なレスラーの一人です。本名はジェームス・フリリングトンで、1963年6月16日にユタ州サンディで生まれました。彼は1990年代のECW（エクストリーム・チャンピオンシップ・レスリング）の黄金時代を支えたハードコアファイターとして知られています。特に、シンガポール・ケインと缶ビールを用いた独特な入場パフォーマンスがトレードマークでした。

来歴

サンドマンは1991年にフィラデルフィアのTWAでプロレスラーデビューを果たし、1992年にはECWに進出しました。当初はサーファーのギミックを身にまとっていましたが、すぐに不良キャラクターであるサンドマンとしてファンの心をつかみました。このキャラクターの特徴は、客席から受け取った缶ビールを自らの額に打ちつけた後に一気に飲むパフォーマンスでした。このシーンはECWの象徴とも言えるもので、ファンとレスラーの一体感を与えました。

1992年11月からは、ECW王座を5回保持し、トミー・ドリーマーやレイヴェンとの抗争で人気を博しました。特に、彼の女性マネージャーであるウーマンと共に見せたパフォーマンスは多くのファンに強い印象を残しました。

日本へは1995年3月に初来日し、ECW王座を失った翌日にも関わらずチャンピオンベルトを持参したことで話題を呼びました。1997年にはFMW（フロンティア・マーチャント・レスリング）に参戦し、テリー・ファンクとの3Wayマッチを成功させました。

1999年初頭、ECWからWCWに移籍したものの、彼のトレードマークであるビールとタバコの使用が禁止されたため、すぐにECWに戻りました。2001年にはECWが崩壊し、その後はインディー系団体で活動を続けました。2002年に設立されたTNAでは、ハードコア戦線で県の名を馳せ、人気レスラーとしての地位を確立しました。

また、2005年には元ECWのシェーン・ダグラス主催のイベントやWWEの「ECWワン・ナイト・スタンド」などにも参加しました。特にECWオリジナルズの一人として活動した時期には盛況をもたらしましたが、権利関係の問題で象徴的な入場曲『エンター・サンドマン』が使えなかった事が残念でした。

その後、2007年には解雇されインディー団体に戻り、2008年には自身の引退を発表しましたが、時々各地のインディー団体には出場しており、息子のタイラーもプロレスの道を歩んでいます。

主な技

• - ローリング・ロック（セントーン・ボム）
• - ホワイト・レッグスイープ（竹刀付きのロシアン・レッグ・スイープ）
• - ウルトラジャム（ダイビング・レッグ・ドロップ）
• - ハイネケン・ラナ（雪崩式フランケンシュタイナー）
• - パイルドライバー
• - DDT（ドロップ・キック・トーナメント）

獲得タイトル

• - ECW世界ヘビー級王座：5回
• - ECW世界タッグ王座：1回（ウィズ2・コールド・スコーピオ）
• - ハードコア殿堂
• - WEW世界タッグ王座：1回（ウィズ冬木弘道）
• - それ以外にも数々の団体で様々なタイトルを獲得しました。

入場曲

• - Enter Sandman（Metallica）

ECW在籍時に使用し、観客の盛り上がりを引き起こしました。

• - Nightmare

WWE-ECW在籍時に使用しました。

サンドマンは、そのカリスマ性と独特なスタイルで多くのファンを魅了し続けるプロレスラーです。

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