トミー・ドリーマー

トミー・ドリーマーについて

トミー・ドリーマー、本名トーマス・ジェームズ・ラフリン（1971年2月14日生まれ）は、アメリカで活躍するプロレスラーで、特にハードコア・レスリングの先駆者として知られています。彼は「He is HARDCORE」というフレーズで代表され、その名は多くのファンに浸透しています。

来歴

初期のキャリア

ドリーマーは、ジョニー・ロッズのレスリング学校で基礎を学び、ニューイングランドのインディー団体IWCCWでT・D・マディソンとしてデビューしました。アメリカ東部のインディー団体を転々とした後、1993年にはイースタン・チャンピオンシップ・レスリング（ECW）に参戦し、すぐにその名を高めていきます。彼は11月にジョニー・ガンとのコンビでECWタッグ王座を獲得し、その後も数々の偉業を成し遂げます。

1995年には全日本プロレスに初来日し、ジョニー・スミスと共にアジアタッグ王座決定トーナメントに挑戦しました。ECWにおいて、ポール・ヘイマンの新体制下でハードコア路線が敷かれると、ドリーマーはその核心的な選手として活躍し続けました。

ECWでの成功

1999年にはレイヴェンとチームを組んでダッドリー・ボーイズを破り、2000年には田中将斗とのタッグでECWタッグ王座を再獲得。さらに2000年4月にはタズからECW世界ヘビー級王座をも奪取しました。彼の名はECWの象徴とされ、同団体の日本での提携先であるFMWにも参戦しました。

WWE時代

ECWが解散した後の2001年にはWWFに移籍し、当初はヒールとして活動。その後、ベビーフェイスに戻り活躍しました。2002年にWWEハードコア王者となり、団体名がWWEに変わった後はブッカーとしても活動。一時的にECWが復活すると、オリジナルメンバーたちと共に再びリングに立ちましたが、元祖ECWメンバーの解散により再度単独での活動を余儀なくされました。

2008年にはロイヤルランブルとレッスルマニア24のダークマッチに出場し、王座獲得を目指しましたが勝利には至りませんでした。2009年にはECW王座に挑み、ついに成功。WWEとの契約が延長され、タイトルを防衛していましたが、その後王座を失い、12月29日には引退を宣言することとなりました。

引退後の活動

WWEを退団して以降、ドリーマーはインディー団体Evolveに登場し、日本のスマッシュでも凄まじいパフォーマンスを見せました。TNAに移籍後は、EV 2.0というユニットを結成し、名立たるレスラーたちと共にハードコアスタイルでリングを盛り上げました。2012年にはハウス・オブ・ハードコアを立ち上げ、ECWゆかりの選手たちを集めて新たなステージを作り出しました。

さらに、YouTubeチャンネル「The Tommy Dreamer TV」を開設し、様々な元WWEスーパースターとの交流を深めました。2015年にはWWEで短期間再登場し、仲間たちと共にワイアット・ファミリーに立ち向かいましたが、タッグマッチでは敗北を喫しました。

得意技

ドリーマーの得意技にはリバースDDTやドリル・ア・ホール・パイルドライバー、シンガポール・ケイン（竹刀）攻撃などが含まれ、特にドリーマー・ドライバーは彼のラフなスタイルを象徴しています。最近は、このような過激な技を使用するレスラーは少なくなりましたが、ドリーマーはその存在感を強調し続けています。

最後に

トミー・ドリーマーは、ハードコア・レスリングのスーパースターとして多くのファンに愛され続けています。そのストーリーと意志は、プロレス界における不屈の精神を象徴するものであり、彼の功績は今なお色褪せることはありません。

もう一度検索