サンドリーヌ・テスチュ

サンドリーヌ・テスチュ（Sandrine Testud, 1972年4月3日 - ）は、フランス・リヨン出身の元女子プロテニス選手です。1999年の全米オープン女子ダブルスでチャンダ・ルビンとのペアで準優勝し、シングルスで9位、ダブルスで8位と、WTAランキングでトップ10入りを果たしました。

比較的遅咲きの選手でしたが、その実力で長年フランス女子テニス界を支え、フェドカップフランス代表やオリンピック代表としても活躍しました。1989年にプロ転向後、1997年のウィンブルドン3回戦で第2シードのモニカ・セレシュを破る番狂わせを演じ、注目を集めます。同年7月にはイタリア・パレルモ大会でWTAツアーシングルス初優勝を飾りました。

1997年の全米オープンでは初の4大大会ベスト8に進出しましたが、準々決勝で当時17歳のビーナス・ウィリアムズに敗退。翌1998年の全豪オープンでもベスト8入りを果たしましたが、コンチタ・マルティネスに敗れました。プライベートでは1998年6月にコーチのヴィットリオ・マグネリと結婚。同年10月にはポルシェ・テニス・グランプリでツアー2勝目を挙げています。

1999年の全豪オープン3回戦では、セリーナ・ウィリアムズを破り、アメリ・モレスモ、マリー・ピエルスとともに、4回戦に3人のフランス人選手が進出するという快挙に貢献しました。これは1954年全仏選手権以来の記録で、オープン化時代以降のフランス人女子選手としては最高記録でした。同年の全米オープン女子ダブルスでは、チャンダ・ルビンとのペアで決勝に進出しましたが、ウィリアムズ姉妹に敗れて準優勝に終わりました。

2002年のウィンブルドン後、一時競技生活から離れ、2003年に出産。2004年にツアーに復帰し、全仏オープン女子ダブルスでロベルタ・ビンチと組んで準決勝に進出しました。アテネ五輪にも出場し、シングルスでは1回戦で敗退しましたが、ナタリー・ドシーとのダブルスで準々決勝まで進んでいます。

オリンピック1回戦がテスチュにとって最後のシングルスの試合となり、ダブルスでは2005年7月までプレーを続け、イタリア・パレルモ大会のダブルス1回戦敗退を最後に現役を引退しました。

テスチュはWTAツアーでシングルス3勝、ダブルス4勝を挙げました。4大大会ではシングルスで2度、ダブルスで1度のベスト8進出を果たしています。派手さはないものの、堅実なプレーと粘り強さで、長年にわたり世界の舞台で活躍した選手でした。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 10回 (3勝7敗)
ダブルス: 11回 (4勝7敗)

4大大会シングルス成績


外部リンク

WTAツアーのプロフィール
ビリー・ジーン・キング・カップのプロフィール
* 国際テニス連盟のプロフィール

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