ザウス (ブランド)

ザウス（XUSE）

ザウスは、かつて株式会社ザウスが運営していたアダルトゲームのブランドです。

歴史

株式会社ザウスは、元々株式会社ユースという社名で、ファミリーコンピュータ用ゲームソフトの開発を手掛けていました。代表作には『ホッターマンの地底探険』や『バツ&テリー 魔境の鉄人レース』(1987年)などがあります。その後、アダルトゲーム産業に進出し、別会社を設立しました。

ブランド名の由来は、18禁の「X指定」と「ユース(USE)」を組み合わせたものです。成人向けの作品を数多く発表する一方で、『永遠のアセリア』はPlayStation 2にも移植され、一般ユーザーからの知名度も獲得しました。

アダルトゲーム会社としては珍しく、派手な演出のイベントを開催することでも知られていました。『永遠のアセリア』は劇団21世紀FOXによって舞台化され、2003年のキャラフェスでは和太鼓パフォーマンスが披露されました。また、インターネットラジオ番組として『プロジェクトXuse』や『それ行けトーマス』が配信されていました。

2007年10月期の年収は約4億2100万円に達しました。

ザウスは、作品の傾向に合わせて、酒の種類になぞらえた独自の区分けを行っていました。2008年以降、この区分は一旦廃止されましたが、2014年に復活しました。

本醸造: ゲーム性重視の作品（RPGなど）
吟醸: 陵辱要素の強い作品
純米: 純愛要素の強い作品
発泡: 新価格提案「Mid Price 5000」に基づく、定価5000円（消費税別）の作品
淡麗: ゲームのブランドではなく、イベント専門のブランド

2021年5月26日、株式会社T.N.G、株式会社ユースと共に、東京地方裁判所から破産手続開始決定を受けました。その4日後の5月30日には、公式Twitterにて廃業が発表されました。

代表の吉田ユースケは、ゲーム創作活動を継続する旨をザウス公式Twitterアカウントで表明しています。また、元スタッフの高瀬奈緒文は2018年6月27日にザウスとの間で「永遠神剣」シリーズの権利を保有する契約を結んでおり、2021年6月4日には管財人や担当弁護士に同シリーズの著作権を譲渡済みとして処理するという回答を得た旨をツイートしています。

ザウスは2021年9月24日に法人格が消滅しました。

作品一覧

作品名1
作品名2
作品名3

※1999年〜2000年にかけて、あいりゅブランドから3作品が発売されています。

備考

メーカーのファンクラブ「クラブXuse」が運営されており、ゲーム・グッズの価格優待販売や会員限定ネットラジオの配信など、会員限定コンテンツが充実していました。

主なスタッフ

みかみたかし（原画）
まさはる（原画）
あらきまき（原画）
人丸（原画）
藤原将（シナリオ、企画。新ブランド「FOUNTAINHEAD」を立ち上げる）
座敷猫（シナリオ。現在はフリー。主にルーンに参加）
高瀬奈緒文（シナリオ、企画。退社。新ブランド「ETERNAL」を立ち上げる）

関連人物

田中ロミオ - 『最果てのイマ』のシナリオを担当
畑亜貴 - 『プロジェクトXuse』のパーソナリティ・主題歌、「ちょこれ〜とDAYS」主題歌の作詞・作曲・歌唱を担当
大野まりな - 『プロジェクトXuse』のパーソナリティ、主題歌を担当

外部リンク

公式サイト
ザウス (@xuse_corp) - X（旧Twitter）
* ザウス - メディア芸術データベース

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