ザック・ワイス

ザカリー・ダニエル・ワイス：波瀾万丈な野球人生

ザカリー・ダニエル・ワイス（Zachary Daniel Weiss, 1992年6月16日 - ）は、カリフォルニア州アーバイン出身のプロ野球選手。右投手の彼は、MLBのセントルイス・カージナルス傘下に所属しています。ユダヤ系アメリカ人であることも彼のバックグラウンドを語る上で重要な要素です。

プロ入り前

2010年のMLBドラフトでピッツバーグ・パイレーツから10巡目で指名を受けましたが、契約には至らず、カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）へ進学しました。大学で実力を磨き、更なる飛躍を目指します。

シンシナティ・レッズ時代

2013年のMLBドラフトで、シンシナティ・レッズから6巡目（全体195位）で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2014年から2017年までは、レッズ傘下のマイナーリーグで経験を積みます。2017年のオフには、ルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐため、40人枠入りを果たしました。

2018年は、傘下AAA級のルイビル・バッツで開幕を迎えましたが、4月9日にメジャーへ昇格し、25人枠に入ります。しかし、4月12日のセントルイス・カージナルス戦でのメジャーデビューは、打者に2四球と2本塁打を許し、1つもアウトを取れずに4失点で降板というほろ苦い結果となりました。その後、AAA級ルイビル・バッツへ降格し、メジャーへの再昇格は叶わないまま、9月にリリースされました。

その後

2018年11月19日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結びますが、2019年は傘下AAA級ロチェスター・レッドウイングスとAA級ペンサコーラ・ブルーワフーズで結果を残せず、7月15日に自由契約となります。同年7月19日には、アトランティックリーグのロングアイランド・ダックスと契約し、16試合に救援登板。4勝1敗1セーブ、防御率4.68を記録し、オフにFAとなりました。

2020年2月28日にはクリーブランド・インディアンズとマイナー契約を結びますが、マイナーリーグの試合が開催されなかったため、出場機会はなく、5月29日に自由契約となります。同年8月4日には、独立リーグのシュガーランド・スキーターズと契約し、5試合に救援登板し、1勝0敗、防御率5.40を記録しました。

2021年2月25日にはアメリカン・アソシエーションのカンザスシティ・モナークスと契約しますが、わずか1試合の登板に終わります。同年5月22日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、傘下AAA級のタコマ・レイニアーズで30試合に登板。2勝3敗1セーブ、防御率4.31という成績を残し、オフにFAとなりました。

エンゼルス、レッドソックス時代

2021年11月28日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約。2022年はメジャーのスプリングトレーニングに招待されますが開幕ロースターには残れず、傘下AAA級のソルトレイク・ビーズに配属されます。9月1日に28人枠入りし、9月2日のヒューストン・アストロズ戦で4年ぶりのメジャー登板を果たしました。この試合を無失点に抑え、メジャー通算の防御率を改善。この年はメジャーで12試合に登板し、防御率3.38を記録しました。

2023年は6試合に登板するも防御率5.06と振るわず、8月22日にDFAとなります。8月25日にウェイバー公示を経てボストン・レッドソックスへ移籍。2024年1月31日にロミー・ゴンザレスの加入に伴い、再びDFAとなりました。

再びツインズ、そしてカージナルスへ

2024年2月7日にウェイバー公示を経てミネソタ・ツインズへ移籍。しかし、故障に苦しみ、メジャー昇格は叶わず、オフにFAとなります。2025年1月27日にセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結び、AAA級メンフィス・レッドバーズに配属されました。

背番号

47 (2018年)
57 (2022年 - 2023年途中)
* 56 (2023年途中 - 同年終了)

ザカリー・ワイスは、決して順風満帆とは言えないプロ野球人生を歩んでいますが、諦めずにメジャーの舞台を目指し続ける姿勢は、多くの人々に感動を与えています。今後の活躍に期待しましょう。

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