ザ・ピーナッツ さよなら公演

ザ・ピーナッツ さよなら公演

ザ・ピーナッツの「さよなら公演」は、1975年の3月21日から4月5日までの間に開催された特別なコンサートツアーです。この公演は、彼女たちの引退を記念するもので、日本の歌手として初めて行われた引退コンサートとされています。この重要なイベントは、彼女たちが芸能界からの引退を発表した後に急遽企画されたもので、多くのファンや関係者にとって感動的な瞬間を提供しました。

公演の背景

ザ・ピーナッツは1975年2月18日に引退を表明し、その直後に予定されていたコンサートは「さよなら公演」として位置づけられました。当時の日本では、歌手が引退興行を行うことは珍しかったため、このイベントは新たな伝説の誕生となりました。特に、最後の東京公演では、彼女たちの所属事務所である渡辺プロダクションのタレントや関係者が集まり、その熱気はとても高まりました。

実施日程と会場

「さよなら公演」は、以下の4つの会場で行われました。全ての公演は1975年に実施されています。

• - 3月21日 - フェスティバルホール（大阪府）
• - 3月24日 - 京都会館（京都府）
• - 3月29日 - 名古屋市民会館（愛知県）
• - 4月5日 - NHKホール（東京都）

これらのコンサートは、観客にとって特別なひとときを提供するために精力的に準備されました。

東京公演の内容

東京公演は、特に印象深いパフォーマンスが繰り広げられ、多くのファンの心に残りました。公演の司会者は高橋圭三氏が務め、最初に「可愛い花」の演奏が流れる中、高橋が挨拶を行いました。その後、ザ・ピーナッツが登場し、観客の拍手を受けながら「可愛い花」をショートバージョンで披露しました。この公演では、歌の合間に高橋氏による語りもあり、より温かい雰囲気が感じられました。

東京公演での歌唱リスト

東京公演では、以下の楽曲が披露されました。歌唱順に並べます。

1. 可愛い花（1次目）
2. ブロードウェイの子守唄
3. ブギウギ・ビューグル・ボーイ
4. 風のささやき
5. 恋のバカンス
6. 大阪の女
7. 情熱の砂漠（1番）→さよならは突然に（2番）
8. 浮気なあいつ
9. ザ・ヒットパレード・メドレー（伊東ゆかり、中尾ミエと共演）
10. イェスタディ
11. 最後の詩を教えて（布施明の歌唱）
12. プラウド・メアリー
13. モーニン
14. イマジネーション
15. シャボン玉ホリデー コント再現
16. スーベニール東京（ドイツ語版）
17. ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー
18. ダンケ・シェーン
19. 心の窓にともし灯を（藤田まことと共演）
20. 情熱の花
21. ふりむかないで
22. ローマの雨
23. 東京の女
24. 銀色の道
25. 恋のフーガ
26. 帰り来ぬ青春
27. 愛のフィナーレ
28. ウナ・セラ・ディ東京
29. 可愛い花（2次目）

特記事項

東京での公演は、現在、NHKに全編映像が保存されており、1975年4月13日の「サンデースペシャル」で放送されました。また、2009年にはDVD「P-Legend」にも収められています。これらの記録が、ザ・ピーナッツの音楽と彼女たちの姿を未来へと繋げています。

音源の記録

「さよなら公演」の音源は、以下のような音楽作品に収録されています。

• - モニュメント ザ・ピーナッツ・ラスト・ライヴ!
• - ザ・ピーナッツ・ラスト・コンサート
• - ザ・ピーナッツ・ドリーム・ボックス
• - ザ・ピーナッツ メモリーズBOX

これらの作品は、時代を超えて多くのファンに愛されています。ザ・ピーナッツが彩った音楽の世界は、今なお多くの人々の心に生き続けています。

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