シシュフォス (小惑星)

シシュフォス（1866 Sisyphus）の詳細解説

シシュフォスは、アポロ群に属する火星横断小惑星であり、その近日点が地球の軌道の内側に位置しています。この特徴から、地球横断小惑星としても分類されます。

特徴

大きさ: シシュフォスは、地球横断小惑星の中で最大級のサイズを誇ります。特に、6500万年前に恐竜を絶滅に導いたとされる小惑星衝突を引き起こし、チクシュルーブ・クレーターを形成した小惑星と同程度の大きさを持つと推定されています。
軌道: その軌道は、火星の軌道を横断し、太陽に最も近づく近日点が地球の軌道の内側にあるという、特徴的な軌道を描いています。

発見と命名

シシュフォスは、スイスの天文学者パウル・ヴィルトによって、ベルン大学のツィンマーヴァルト天文台で発見されました。その名前は、ギリシア神話に登場する、永遠に罰を受け続ける悲劇の人物「シシュポス」に由来します。シシュポスは、シーシュポス、シジフォス、シシフォスとも呼ばれることがあります。

観測と衛星の発見

1985年12月には、アレシボ天文台でレーダー観測が行われ、そのデータは長らく研究されてきました。そして2007年になって、そのレーダー観測データから、シシュフォスには衛星が存在することが明らかになりました。しかし、この衛星の具体的な大きさや軌道については、まだ詳しい情報が得られていません。

関連天体

シシュフォスと関連性の高い天体としては、以下のようなものが挙げられます。

小惑星の一覧 (1001-2000): シシュフォスは、この一覧の中で、小惑星番号1866番として登録されています。
小惑星の衛星: シシュフォスの衛星は、小惑星の衛星に関する研究において重要な対象となっています。
(20826) 2000 UV13: この小惑星は、シシュフォスに次いで2番目に大きな地球横断小惑星です。また、シシュフォスと同じくアポロ群に属しています。

外部リンク

1866 Sisyphus (1972 XA) JPL Small-Body Database Browser
* (1866) Sisyphus and secondary

まとめ

シシュフォスは、地球近傍の天体研究において、非常に重要な位置を占める小惑星です。その大きさ、軌道、そして衛星の存在は、太陽系初期の歴史や小惑星の進化を解明する上で貴重な手がかりとなります。今後の観測や研究によって、シシュフォスの謎がさらに解き明かされることが期待されます。

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