シティグループ・キャピタル・パートナーズ

シティグループ・キャピタル・パートナーズ合同会社（英称：Citigroup Capital Partners Japan Ltd.）は、かつてシティグループ・ジャパン・ホールディングス傘下で自己資金による投資業務、いわゆるマーチャントバンキングを手掛けていた企業です。元々は日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社という社名でした。

概要

同社はプライベートエクイティ投資を通じて、マネジメント・バイ・アウト（MBO）を支援するほか、上場企業やベンチャー企業への投資も積極的に行っていました。しかし、親会社であった日興シティHDが銀行持ち株会社であったため、投資子会社として日米銀行法の規制を受ける可能性があり、その動向が注目されていました。加えて、サブプライムローン問題に端を発するシティグループの巨額損失が報じられたことで、その去就は一層注目を集めることとなりました。最終的に、2016年10月11日付で閉鎖登記がなされ、解散という形で幕を閉じることになりました。

沿革

1998年12月 - 兄弟会社として、イギリス法人の日興プリンシパル・インベストメンツ・リミテッドが設立。
2000年3月 - 日興證券から投資業務を分離する形で、日本法人の日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社が設立。
2006年12月 - 関連会社である日興コーディアルグループの粉飾決算が発覚。
2007年
5月9日 - シティグループが親会社の日興コーディアルグループの株式61.08%を取得したため、シティグループ傘下企業となる。
8月 - 株式譲渡により、親会社の株式会社日興コーディアルグループとともに、シティグループ・ジャパン・ホールディングス有限会社の子会社となる。
2008年
1月29日 - 三角合併方式の株式交換により、親会社の株式会社日興コーディアルグループとともに、シティグループ・ジャパン・ホールディングス株式会社の完全子会社となる。
5月1日 - 株式会社日興コーディアルグループがシティグループ・ジャパン・ホールディングス株式会社（日興シティホールディングス株式会社に商号変更）に吸収合併されたことで、同社の直接の子会社となる。
2009年10月31日 - シティグループ・キャピタル・パートナーズ株式会社に商号変更。
2016年10月11日 - 閉鎖登記がなされ、解散。

主な投資実績

株式会社スタイリングライフ・ホールディングス - ソニーのリテール事業の独立を支援（2006年6月～）
株式会社西武ホールディングス - 西武鉄道グループの再生を支援（2006年1月～）
株式会社ベルシステム24 - MBOによる非上場化を支援（2004年8月～）
タワーレコード株式会社 - MBOによるアメリカ本社MTS社（倒産）からの独立を支援（2002年10月～）
ジェネシステクノロジー株式会社 - LBOによるMBOを支援（2003年10月～）

このように、シティグループ・キャピタル・パートナーズは、数々の企業に対し、経営再建や事業独立の支援を行ってきました。その活動は、日本の産業構造の変革にも少なからず影響を与えたと言えるでしょう。

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