シボレー・トラバース

シボレー・トラバース

シボレー・トラバース（Chevrolet Traverse）は、アメリカ合衆国の自動車メーカー、ゼネラルモーターズ（GM）が製造し、その主要ブランドであるシボレーから販売されている大型のクロスオーバーSUVです。

歴代モデル

初代（2008年 – 2017年）

初代トラバースは、ミニバンのシボレー・アップランダーと、かつて販売されていたSUVのシボレー・トレイルブレイザーの後継モデルとして位置づけられ、2008年のシカゴオートショーで初めて一般に公開されました。その年の秋には市場での販売が開始されています。

このモデルには、GMが開発した「ラムダプラットフォーム」が採用されており、これはビュイック・アンクレイブやGMC・アカディアといった同世代の他ブランドの大型クロスオーバーSUVと共通の骨格となっています。生産は、ミシガン州ランシングにあるランシング・デルタ・タウンシップ組立工場で行われました。

搭載されたパワートレインは、3.6リッターV型6気筒直噴エンジンに6速オートマチックトランスミッションの組み合わせです。駆動方式は、前輪駆動（FWD）と全輪駆動（AWD）の二種類がラインナップされました。

2013年モデルへの改良

2012年4月には、ニューヨーク国際オートショーにおいて、2013年モデルとしてフェイスリフトを受けた改良モデルが発表されました。外観デザインが刷新され、特にフロントマスクは、従来の上下二分割タイプのグリルから、三本線のアッパーグリルと二本線ロワーグリルを組み合わせた新デザインへと変更されました。また、ヘッドライトやフォグランプの形状も一新されています。

リアエンドも同様にデザインが見直され、テールランプやバンパーが変更されたほか、ライセンスプレートの取り付け位置がリアバンパーからリフトゲート（バックドア）へと移動されました。インテリアにおいては、インストゥルメンタルパネルなどの配置やデザインが刷新され、センターコンソールには6.5インチのカラータッチスクリーンを備えたオーディオシステムが搭載されました。これにはシボレーの新しいインフォテインメントシステムである「MyLink」も組み込まれていました。

安全装備の面では、ビュイック・アンクレイブと同様に、世界で初めてフロントセンターエアバッグを標準装備した車種の一つとなった点が特筆されます。

日本での販売

日本では、2009年から三井物産オートモーティブによって輸入販売が行われていました。日本国内の自動車関連法規に対応するため、日本仕様車にはサイドアンダーミラーが装着されていました。しかし、2011年11月1日に三井物産オートモーティブがゼネラルモーターズ・ジャパンへ正規輸入販売権（ディストリビューター契約）を譲渡したことに伴い、日本市場でのトラバースの販売は終了となりました。

2代目（2017年 – 現在）

2代目のトラバースは、2017年1月に北米国際オートショーで世界初公開され、同年7月から北米市場での販売が開始されました。初代モデルからプラットフォームなどが刷新され、よりモダンなデザインと最新技術を取り入れたモデルとして登場しました。

（注：詳細な技術仕様やデザイン変更については、発表時期や市場によって異なる場合があります。）

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