シャイロン・マルティス

シャイロン・ベンジャミン・マルティス

シャイロン・ベンジャミン・マルティス（Shairon Benjamin Martis, 1987年3月30日 - ）は、オランダ領キュラソー島ウィレムスタッド出身のプロ野球選手です。右投右打の投手として知られ、台湾球界では「馬帝斯」という登録名でプレーしました。

プロ入りからMLBデビューまで

2004年、16歳でサンフランシスコ・ジャイアンツと契約し、プロのキャリアをスタートさせました。2006年には、第1回WBCオランダ代表に選出され、パナマ戦で7回無安打無失点という快投を見せ、コールドゲームながらもノーヒットノーランを達成しました。

その後、ワシントン・ナショナルズへ移籍し、2008年9月にはメジャーデビューを果たします。同年には北京オリンピックにも出場し、アメリカ合衆国戦でスティーブン・ストラスバーグと投げ合うなど、貴重な経験を積みました。

2009年にはナショナルズで先発ローテーション入りを果たし、開幕から好調を維持しましたが、その後調子を崩し、AAA級へ降格。2010年もメジャー昇格は叶わず、オフにはベネズエラのウィンターリーグに参加しました。

独立リーグ、台湾球界での挑戦

2011年、パイレーツとマイナー契約を結びますが、メジャー昇格はなりませんでした。その後、ツインズへ移籍し、2013年には再びメジャーの舞台に立ちましたが、同年オフにFAとなります。

2014年には、台湾プロ野球の統一セブンイレブン・ライオンズと契約。1シーズンプレーした後、退団しました。2015年には、独立リーグであるアトランティックリーグやアメリカン・アソシエーションでプレーしました。

オランダ代表としての活躍

マルティスは、オランダ代表としても数々の国際大会に出場しています。WBCには2006年、2013年、2017年と3度出場。2011年のIBAFワールドカップでは、オランダ代表の優勝に貢献し、チーム全員に「サー」の爵位が贈られました。その他、WBSCプレミア12やヨーロッパ野球選手権大会など、数々の大会でオランダ代表として活躍しました。

その後

2017年にはオリオールズとマイナー契約を結びましたが、同年FA。その後は再び独立リーグやオランダリーグでプレーし、2020年にはL&Dアムステルダム・パイレーツに所属しました。

投球スタイル

マルティスの主な持ち球は、148km/h前後のフォーシーム、128km/hのチェンジアップ、そして120-136km/hのスライダーです。特にスライダーは複数の曲がり方を持ち、打者を打ち取るための重要な武器となっています。目を見張るような球速はないものの、複数の球種をコースに投げ分け、打者を打ち取る投球スタイルが特徴です。

詳細情報

年度別投球成績: (省略)
WBCでの投手成績: (省略)
オリンピックでの投手成績: (省略)
WBSCプレミア12での投手成績: (省略)
背番号: 51 (2008年), 39 (2009年), 64 (2013-2014年)
代表歴: 多数 (上記参照)

関連項目

メジャーリーグベースボールの選手一覧 M
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