シャオロン (KOF)

笑龍（シャオロン）キャラクター考察

SNKプレイモアの対戦型格闘ゲーム『KOF MAXIMUM IMPACT』シリーズに登場する笑龍（シャオロン）。緑を基調としたチャイナ服に、特徴的な蠍の髪型が印象的な女性キャラクターです。担当声優は松本まきこ。本稿では、彼女のプロフィール、キャラクター設定、ゲームにおける性能、そして関連人物など、多角的に分析します。

キャラクター設定：毒と運命に翻弄された暗殺者

笑龍は、暗殺集団「飛賊」の一員。飛賊の長にして四天王の一人である龍（ロン）の娘であり、異母兄であるデュオロンとは複雑な関係にあります。父と兄への深い愛情を抱きながらも、側室の娘という立場を自覚し、デュオロンを「三太子」と呼ぶことで、複雑な感情を隠しています。

才能に恵まれなかった少女時代を送った笑龍は、父を助けたいという一心から、飛賊の同門である麟（リン）に師事し、毒の技を極めます。その結果、全身が猛毒の塊と化し、触れた者を死に至らしめる体になってしまいました。料理一つとっても、必ず毒が混入してしまうという悲劇的な境遇です。しかしながら、彼女は自身の境遇を後悔していないと語ります。

飛賊の隠れ里壊滅という事件の後、笑龍は父・龍を追って里を離れ、兄よりも先に龍を見つけ、二人の死闘を止めることを誓います。

戦闘では、袖の中に仕込んだ様々な暗器を駆使します。その戦闘スタイルは、キム・カッファンやチェ・リムからは「卑怯」と評されることもあります。暗殺者としての宿命を背負いながら、彼女は孤独な戦いを続けています。

恋愛シミュレーションゲーム『Days of Memories〜風舞う都でつかまえて!〜』にも登場しますが、ゲームの性質上、「触れただけで死ぬ」という設定は変更され、「触れた者は不幸になる」という設定に調整されています。

キャラクター性能：上級者向けのテクニカルキャラ

『KOF MIA』における笑龍は、防御力が全キャラクター中最低と低いものの、三種類の構えを使い分けることで、非常に強力な連続技を繰り出すことができます。上級者向けのテクニカルキャラクターとして位置づけられ、高い操作技術を要求されます。

技の解説：中国歴史上の美女に由来する技名

笑龍の技名は、多くが中国史上の美女に由来しています。各構えごとに特徴的な技を備え、通常投げ、特殊技、必殺技、超必殺技と多彩な技を駆使して戦うことができます。

構え:

虞姫献杯: 接近戦重視の構え。体術技が多い。
貂蝉翻身: 連続技重視の構え。武器を使用した技や派生技が中心。スーパーキャンセル対応技が多い。
* 西施採柴: 遠距離戦重視の構え。リーチの長い武器技が多いが、機動力に欠ける。

それぞれの構えで、派生技を含む多くの必殺技、超必殺技を使用します。例えば、「金蓮毒歩」は複数の派生技を持つ強力な蹴り技のコンボです。「飛賊奥義　乱舞死華葬」や「飛賊奥義　千手羅漢殺・魔蠍」、「妲己魔香殺」といった超必殺技は、高い攻撃力と独特の演出が特徴です。

関連人物：複雑な家族関係と因縁

笑龍を取り巻く人物関係も複雑です。父である龍、師匠である麟、異母兄のデュオロンとの関係は、彼女の行動原理に大きく影響を与えています。また、デュオロンの行方を探るため、シェン・ウー、アッシュ・クリムゾン、マキシマ、K'といったキャラクターとも関わりを持っています。

まとめ：毒と愛憎の狭間で生きる少女

笑龍は、自身の毒と、父と兄への愛情、そして暗殺者としての宿命という複雑な要素が絡み合った、悲劇的な運命を背負ったキャラクターです。高いゲーム性と魅力的なキャラクター像が、多くのプレイヤーを惹きつけています。彼女の物語は、『KOF MAXIMUM IMPACT』シリーズにおいて、重要な位置を占めていると言えるでしょう。

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