シャフト (アニメ制作会社)

株式会社シャフト

株式会社シャフト（英: SHAFT INC.）は、日本で名を馳せるアニメ制作会社です。杉並アニメ振興協議会に所属し、業界内での影響力を持つこの会社は、特にユニークなストーリーテリングやビジュアルスタイルで知られています。

概要

シャフトは、1975年に虫プロダクション出身の若尾博司によって設立された「有限会社シャフト」という名の仕上スタジオから始まりました。創業当初は、スタジオディーンと同様に、シンエイ動画や虫プロが制作するアニメ作品の仕上げを手がけていました。1980年代に入ると、グロス請け制作をスタートし、徐々に全般的なアニメーション制作を行う会社に成長しました。

1987年には、初の自社元請け作品である『夢から、さめない』を世に送り出し、その後も1995年には自社企画によるテレビシリーズ『十二戦支 爆烈エトレンジャー』を制作しました。2000年から2001年にかけて制作した短編作品は、DVD特典として収録されたことでも話題となりました。さらに、2001年から2005年には、ガイナックスとのコラボレーションによって数作品を制作しました。

2004年、久保田光俊が代表取締役に就任し、業務のデジタル化が進められました。この年、『月詠 -MOON PHASE-』の制作を通じて、監督の新房昭之との関係が深まりました。彼と共に『ぱにぽにだっしゅ!』や『さよなら絶望先生』、『〈物語〉シリーズ』などの人気作品を手掛けるようになりました。特に、新房監督の作品では、別のシリーズディレクターを配置することが多く、その作品の創造性をさらに引き出しています。

2011年には、作品『魔法少女まどか☆マギカ』が記録的な成功を収め、同年の『ニュータイプアニメアワード2011』においては監督賞や作品賞を含む14冠を達成しました。この鉄板の成功により、業界内での地位はより確固たるものとなりました。

2015年には、会社形態を「有限会社」から「株式会社」に改組し、業界のニーズに応えられる体制を整えました。2020年には美術部を新設し、アニメ作品におけるビジュアルの質をさらに向上させる取り組みを始めまた。2022年には新たに静岡スタジオを設立し、制作基盤を拡大しました。

作品履歴

シャフトは、テレビアニメ、劇場アニメ、OVA、Webアニメ、ゲームなど多岐にわたる作品を制作しています。テイストの異なるさまざまなジャンルの作品を手がけ、そのクリエイティビティを高く評価されています。

関連人物

創業者である若尾博司をはじめ、久保田光俊や美術監督の飯島寿治、色彩設計の専門家ら、多くの才能あるスタッフが在籍しています。アニメーション業界でのネットワークも持ち、多くの著名なクリエイターたちと制作を行っています。

その他の活動

また、共同筆名を利用して、多様な作品を供給しています。古くは『十二戦支 爆烈エトレンジャー』から始まり、2000年代以降は、さまざまな名義で作品を発表しています。

シャフトは、アニメの制作に限らず、制作協力やコラボレーションも行い、多くの作品に関与しています。引き続き、アニメ業界において重要な存在であり続けることでしょう。

もう一度検索