シャワンダ

シャワンダ：輝けるキャリアと名門血統

シャワンダは、2000年のエプソムダービー、アイリッシュダービー、凱旋門賞を制した名馬シンダーを父に持つ、アイルランド出身の競走馬です。アガ・カーン4世の所有馬として、フランスで活躍しました。

華々しいデビューと連勝街道

2005年4月、フランスのメゾンラフィット競馬場でデビュー。初戦こそ2着に終わりましたが、その後は3連勝を飾り、フランスG3のロワイヨモン賞を制しました。勢いに乗って挑んだアイリッシュオークスでは、前年のフィリーズマイル優勝馬プレイフルアクトらを大きく引き離し、圧巻の5馬身差で優勝。その実力を証明しました。続くヴェルメイユ賞でも、序盤から積極的にレースをリードし、ほぼ馬なりのまま圧勝。5連勝という素晴らしい記録を達成しました。

凱旋門賞への挑戦と惜敗

5連勝で臨んだ凱旋門賞では、アイリッシュダービー馬ハリケーンランやエプソムダービー馬モティヴェーターら強豪と競い合いました。レースでは有力候補として期待されましたが、直線半ばで失速し、ハリケーンランから約6馬身差の6着に終わりました。後に、競走中に骨盤に軽度の故障を負っていたことが明らかになりました。この結果が、シャワンダの競走生活に大きな影響を与えます。

引退と繁殖牝馬への転身

凱旋門賞後、シャワンダはゴドルフィンにトレードされ、サイード・ビン・スルール厩舎に移籍。しかし、2006年シーズンの復帰戦を目前に控えた6月、右前脚の故障によりハードウィックステークスへの出走を回避しました。その後も懸命な治療と調整が続けられましたが、結局、移籍後は一度もレースに出走することなく、同年10月に引退が発表されました。

シャワンダは、競走馬としての華々しいキャリアを終え、繁殖牝馬として新たなステージへと進みました。その優れた遺伝子を受け継いだ産駒たちは、セントレジャーステークスなどを制するなど、母譲りの才能を発揮しています。その中でもエンケは特に優秀な産駒として知られています。

名門血統と未来への期待

シャワンダの8代母にはファルマスステークス勝ち馬であるEclairの名があり、その血統背景はまさに華麗です。さらに、彼女の姪にあたるSharetaはヴェルメイユ賞とヨークシャーオークスを制覇するなど、家族全体が競走界で活躍していることが分かります。

シャワンダは、その短いながらも輝かしい競走生活、そして名門血統を受け継いだ繁殖牝馬としての役割を通して、競馬史に名を刻みました。彼女の産駒たちが、今後の競馬界でどのような活躍を見せてくれるのか、大きな期待が寄せられています。シャワンダの血統は、これからも競馬界に大きな影響を与え続けるでしょう。

もう一度検索