ショーン・マーシャル

ショーン・クリストファー・マーシャル：変化球で魅せたリリーフ投手

ショーン・クリストファー・マーシャル（Sean Christopher Marshall）は、1982年8月30日、アメリカ合衆国バージニア州リッチモンドで生まれました。左投左打の投手として、メジャーリーグで活躍しました。

プロ入りとカブス時代

バージニア・コモンウェルス大学出身のマーシャルは、2003年のMLBドラフトでシカゴ・カブスから6巡目（全体163位）で指名され、プロの道へ進みました。同じく左腕の双子の兄弟ブライアンも、同ドラフト5巡目でボストン・レッドソックスに入団しましたが、メジャー昇格は叶いませんでした。

2006年4月9日のセントルイス・カージナルス戦でメジャーデビューを果たし、3年目の2008年からはリリーフとしての登板機会が増加。2010年からはリリーフに専念し、80試合に登板して22ホールド、翌2011年には78試合に登板して34ホールドを記録しました。

レッズ時代

2011年12月、トラビス・ウッドを含む3選手とのトレードでシンシナティ・レッズへ移籍。2012年2月27日には、2013年から2015年までの3年間、1650万ドルという大型契約を結びました。

2012年は、ライアン・マドソンに繋ぐセットアッパーとしての役割が期待されましたが、マドソンの怪我によりクローザーに指名されます。しかし、5月末からはアロルディス・チャップマンにその座を譲り、再びセットアッパーとして活躍。最終的にはチーム最多の73試合に登板し、自己最高の奪三振率10.92をマークして、チームの地区制覇に大きく貢献しました。

2013年からは、背番号51をジョナサン・ブロクストンに譲り、カブス時代に付けていた45番に変更。しかし、この年以降は左肩の故障に苦しみ、登板機会が激減。2013年は16試合、2014年は15試合の登板にとどまりました。2015年はメジャーでの登板はなく、オフの11月2日にFAとなり、そのまま現役を引退しました。

現役引退後

引退後は、シカゴのスポーツ専門局であるマーキー・スポーツ・ネットワークで、シカゴ・カブス戦中継のアナリストとして活躍しています。

投球スタイル

マーシャルの投球は、変化球が主体。特に、75～79マイルのカーブが全体の4割弱を占め、次いで82～87マイルのスライダーが多く、この2つの球種で全体の約2/3を占めています。その他には、89～92マイルのフォーシームとツーシーム、86～89マイルのカッターを織り交ぜていました。打者のタイミングを外す、緩急をつけた投球術が持ち味でした。

変化球を主体としたクレバーな投球で、リリーフとしてチームに貢献したショーン・マーシャル。その功績は、ファンの記憶に深く刻まれています。

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