ショーン・ロドリゲス

ショーン・ジョン・ロドリゲス：ユーティリティープレイヤーの軌跡

ショーン・ジョン・ロドリゲス（Sean John Rodriguez）は、1985年4月26日生まれ、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身のプロ野球選手です。右投右打で、ユーティリティープレイヤーとして、内野・外野の複数のポジションをこなしました。現在はフリーエージェント（FA）となっています。愛称は「チッチ（Chich）」。

プロ入り前

マイアミ・コーラルパーク高等学校時代、希望していた遊撃手のポジションを争うライバルが多く、中堅手にコンバートされることになりました。遊撃手としてプレーする機会を求めてG.ホームズ・ブラドック高等学校に転校しています。

MLBでのキャリア

2003年のMLBドラフト3巡目（全体90位）でアナハイム・エンゼルスから指名を受け、プロ入りを果たしました。

2008年4月19日のシアトル・マリナーズ戦でメジャーデビューを飾ります。

2009年はシーズンの大半をAAA級ソルトレイク・ビーズで過ごしました。

レイズ時代

2009年9月1日、スコット・カズミアーとのトレードの一部としてタンパベイ・レイズに移籍。このシーズン、メジャーでの出場は12試合に留まりましたが、AAA級2球団合計で打率.294、30本塁打、98打点、OPS1.005という素晴らしい成績を残しました。

2010年には二塁手として78試合に先発出場し、捕手と投手を除く全てのポジションを守るユーティリティープレーヤーとしてメジャーに定着しました。

2014年1月17日、レイズと147万5000ドル+出来高の1年契約に合意。

パイレーツ時代

2014年12月1日、後日発表選手とのトレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍しました。後日発表選手は、12日にバディ・ボーデンと発表されています。

2015年は自己最多となる139試合に出場。打撃成績は、打率.246、4本塁打、17打点、2盗塁。守備では、一塁手として102試合に出場し、1失策、守備率.997、DRS +2と堅実な守備を見せました。その他、捕手と中堅を除く各ポジションを守りました。11月2日にFAとなりましたが、12月17日にパイレーツと1年契約を結びました。

2016年も自己最多となる140試合に出場。自己最高の打率.270、18本塁打、56打点の成績を残し、オフにFAとなりました。

ブレーブス時代

2016年11月30日にアトランタ・ブレーブスとボーナスを含む2年1150万ドルで契約を結びました。

しかし、スプリングトレーニング前の2017年1月28日にマイアミで交通事故に遭い、右肩を痛め、同乗していた家族も重傷を負いました。2月には右肩の手術を受け、シーズン絶望と報じられましたが、7月17日にメジャー復帰を果たしました。

パイレーツ復帰

2017年8月5日にコナー・ジョーとのトレードで、再びパイレーツへ移籍。復帰初戦となった翌6日のサンディエゴ・パドレス戦では、延長12回裏にサヨナラ本塁打を放ちました。

2018年8月29日にDFAとなり、9月1日に自由契約となりました。

フィリーズ時代

2019年2月8日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加。開幕は傘下のAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスで迎え、4月24日にメジャー契約を結びました。オフにFA。

マーリンズ時代

2020年2月6日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加。7月24日にメジャー契約を結びました。9月20日にDFAとなり、22日にマイナー契約。10月6日に再びメジャー契約を結び、ポストシーズンのロースターに名を連ねました。オフにFAとなっています。

選手としての特徴

ユーティリティープレーヤーとして、バッテリーを除く7ポジションで先発出場経験があります。2019年には投手として初出場し、2試合の登板で無失点に抑えました。通算本塁打は80本余りですが、サヨナラ本塁打を4本記録しています。

ショーン・ロドリゲスは、そのユーティリティー性と勝負強さで、多くのチームで重宝された選手でした。

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