シンフォニシティ
スティングの『シンフォニシティ』（原題：Symphonicities）は、2010年に発表されたソロ名義10作目のスタジオ・アルバムです。
このアルバムは、過去に発表されたスティング自身の楽曲をオーケストラ・アレンジで再録音した作品となっています。タイトルは、ポリス時代に発表したアルバム『シンクロニシティー』と「シンフォニー」を組み合わせた造語です。スティングは本作のリリースに先駆け、2010年6月2日からオーケストラとの共演による「シンフォニシティ・ツアー」を開始しました。
アルバム発表後、2010年9月21日にはロイヤル・フィルハーモニック・コンサート・オーケストラとのベルリン公演が行われ、その模様は後にライブ・アルバムおよび映像作品『ライヴ・イン・ベルリン』として発表されました。さらに、2011年1月の日本ツアーでは東京ニューシティ管弦楽団と共演を果たしました。
『シンフォニシティ』は、アメリカのBillboard 200で2010年7月31日に初登場6位を記録し、その後7週にわたってトップ200にランクイン。スティングにとって、コンピレーション・アルバムを含めれば10作目の全米トップ10アルバムとなりました。また、ポルトガルのアルバム・チャートでは9週連続でトップ30入りを果たし、うち2週で1位を獲得するヒットとなりました。
音楽評論家のStephen Thomas Erlewineは、オールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け、「最も変化したのはポリス時代の曲で、"Every Little Thing She Does Is Magic"は快活で夢心地なアレンジが施され、"Roxanne"のレゲエのリズムは、気だるく官能的な軽快さに置き換えられている」と評価しました。John GarrattはPopMattersのレビューで10点満点中5点を付け、「特にソロ転向後の曲は、交響曲風のフォーマットに向いていたため、今まで作ってこなかったことに驚かされる」「悪い結果には至っていないが、全体的には無難である」と評しています。
収録曲は全てスティング自身による作詞作曲です。
ネクスト・トゥ・ユー - "Next to You"
原曲はポリスのアルバム『アウトランドス・ダムール』（1978年）に収録。
イングリッシュマン・イン・ニューヨーク - "Englishman in New York"
原曲はアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』（1987年）に収録。
マジック - "Every Little Thing She Does Is Magic"
原曲はポリスのアルバム『ゴースト・イン・ザ・マシーン』（1981年）に収録。
アイ・ハング・マイ・ヘッド - "I Hung My Head"
原曲はアルバム『マーキュリー・フォーリング』（1996年）に収録。
ユー・ウィル・ビー・マイ・エイン・トゥルー・ラヴ - "You Will Be My Ain True Love"
原曲は映画『コールド マウンテン』（2003年）のサウンドトラックに提供。
ロクサーヌ - "Roxanne"
原曲はポリスのアルバム『アウトランドス・ダムール』（1978年）に収録。
ホエン・ウィー・ダンス - "When We Dance"
原曲はベスト・アルバム『フィールズ・オブ・ゴールド〜ベスト・オブ・スティング1984-1994』（1994年）に初収録の新曲。
エンド・オブ・ザ・ゲーム - "The End of the Game"
原曲はシングル「ブラン・ニュー・デイ」（1999年）のカップリング曲。
君に夢中 - "I Burn for You"
原曲はポリスが映画『ブリムストン&トリークル』（1982年）のサウンドトラックに提供。
黒い傷あと - "We Work the Black Seam"
原曲はアルバム『ブルー・タートルの夢』（1985年）に収録。
シーズ・トゥ・グッド・フォー・ミー - "She's Too Good for Me"
原曲はアルバム『テン・サマナーズ・テイルズ』（1993年）に収録。
パイレーツ・ブライド - "The Pirate's Bride"
原曲はシングル「ブロート・トゥ・マイ・センシズ」（1996年）のカップリング曲。
これらの楽曲に加え、日本盤ボーナス・トラックとして、"Straight to My Heart"、"Why Should I Cry for You?"、"Whenever I Say Your Name"が収録されています。また、日本盤ボーナスDVDには"シンフォニシティ"ドキュメンタリーが収録されています。
『シンフォニシティ』は、スティングの代表曲を新たな解釈で楽しめる、聴きごたえのあるアルバムです。
背景
このアルバムは、過去に発表されたスティング自身の楽曲をオーケストラ・アレンジで再録音した作品となっています。タイトルは、ポリス時代に発表したアルバム『シンクロニシティー』と「シンフォニー」を組み合わせた造語です。スティングは本作のリリースに先駆け、2010年6月2日からオーケストラとの共演による「シンフォニシティ・ツアー」を開始しました。
アルバム発表後、2010年9月21日にはロイヤル・フィルハーモニック・コンサート・オーケストラとのベルリン公演が行われ、その模様は後にライブ・アルバムおよび映像作品『ライヴ・イン・ベルリン』として発表されました。さらに、2011年1月の日本ツアーでは東京ニューシティ管弦楽団と共演を果たしました。
評価と反響
『シンフォニシティ』は、アメリカのBillboard 200で2010年7月31日に初登場6位を記録し、その後7週にわたってトップ200にランクイン。スティングにとって、コンピレーション・アルバムを含めれば10作目の全米トップ10アルバムとなりました。また、ポルトガルのアルバム・チャートでは9週連続でトップ30入りを果たし、うち2週で1位を獲得するヒットとなりました。
音楽評論家のStephen Thomas Erlewineは、オールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け、「最も変化したのはポリス時代の曲で、"Every Little Thing She Does Is Magic"は快活で夢心地なアレンジが施され、"Roxanne"のレゲエのリズムは、気だるく官能的な軽快さに置き換えられている」と評価しました。John GarrattはPopMattersのレビューで10点満点中5点を付け、「特にソロ転向後の曲は、交響曲風のフォーマットに向いていたため、今まで作ってこなかったことに驚かされる」「悪い結果には至っていないが、全体的には無難である」と評しています。
収録曲について
収録曲は全てスティング自身による作詞作曲です。
ネクスト・トゥ・ユー - "Next to You"
原曲はポリスのアルバム『アウトランドス・ダムール』（1978年）に収録。
イングリッシュマン・イン・ニューヨーク - "Englishman in New York"
原曲はアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』（1987年）に収録。
マジック - "Every Little Thing She Does Is Magic"
原曲はポリスのアルバム『ゴースト・イン・ザ・マシーン』（1981年）に収録。
アイ・ハング・マイ・ヘッド - "I Hung My Head"
原曲はアルバム『マーキュリー・フォーリング』（1996年）に収録。
ユー・ウィル・ビー・マイ・エイン・トゥルー・ラヴ - "You Will Be My Ain True Love"
原曲は映画『コールド マウンテン』（2003年）のサウンドトラックに提供。
ロクサーヌ - "Roxanne"
原曲はポリスのアルバム『アウトランドス・ダムール』（1978年）に収録。
ホエン・ウィー・ダンス - "When We Dance"
原曲はベスト・アルバム『フィールズ・オブ・ゴールド〜ベスト・オブ・スティング1984-1994』（1994年）に初収録の新曲。
エンド・オブ・ザ・ゲーム - "The End of the Game"
原曲はシングル「ブラン・ニュー・デイ」（1999年）のカップリング曲。
君に夢中 - "I Burn for You"
原曲はポリスが映画『ブリムストン&トリークル』（1982年）のサウンドトラックに提供。
黒い傷あと - "We Work the Black Seam"
原曲はアルバム『ブルー・タートルの夢』（1985年）に収録。
シーズ・トゥ・グッド・フォー・ミー - "She's Too Good for Me"
原曲はアルバム『テン・サマナーズ・テイルズ』（1993年）に収録。
パイレーツ・ブライド - "The Pirate's Bride"
原曲はシングル「ブロート・トゥ・マイ・センシズ」（1996年）のカップリング曲。
これらの楽曲に加え、日本盤ボーナス・トラックとして、"Straight to My Heart"、"Why Should I Cry for You?"、"Whenever I Say Your Name"が収録されています。また、日本盤ボーナスDVDには"シンフォニシティ"ドキュメンタリーが収録されています。
『シンフォニシティ』は、スティングの代表曲を新たな解釈で楽しめる、聴きごたえのあるアルバムです。
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