シヴァージー2世

シヴァージー2世の生涯

シヴァージー2世（1696年6月9日 - 1726年3月14日）は、インドのデカン地方にあたるマラーター王国の君主であり、またコールハープル・マラーター王国の支配者でもあります。彼の王位は1700年から1708年まで、またコールハープルの統治は1710年から1714年まで続きました。

誕生と幼少期

彼は、マラーター王ラージャーラームとその妃ターラー・バーイーの息子として生まれました。当時、ラージャーラームは南インドのシェンジでムガル帝国と戦っており、シェンジ包囲戦に参加していました。1698年、長期にわたる抵抗の末、シェンジは陥落しましたが、ラージャーラームは逃げ延び、サーターラーへ避難します。

王位継承

1700年3月3日、父であるラージャーラームが亡くなったことを受けて、シヴァージーは幼少ながらもシヴァージー2世として王位を継承しました。彼の治世初期は母ターラー・バーイーの摂政のもとに開始されました。シヴァージー2世の治世は彼の力だけでなく、母の指導力に大きく依存していました。

権力の対立

1707年、シヴァージー2世はかつての王、サンバージーの息子シャーフーと対立することになります。シャーフーが投獄から解放されたことを受けて、彼は王位を主張し、サーターラーへ進軍しました。シヴァージー2世を支えるターラー・バーイーとシャーフーの軍の間で発生した対立は、1708年のケードの戦いに culminate しました。

この戦いでターラー・バーイーの軍は大敗し、シャーフーは翌年1月12日に即位を果たしました。シヴァージー2世はこの際、廃位されてしまいます。彼が王位を追われたのは非常に早い段階で、彼の治世はわずか数年に過ぎませんでした。

コールハープルへの移行

一旦廃位されたものの、1710年にはシャーフーによってコールハープルの領地が与えられ、シヴァージー2世は再び王としての地位を得ます。コールハープル・マラーター王国の王となった彼は、この地域の統治に力を尽くしました。しかし、1714年には弟のサンバージー2世に再びその地位から追放されてしまいます。

後半生と死

廃位された後、彼はパンハーラーに幽閉されることになります。そして、1726年3月14日に天然痘により亡くなりました。シヴァージー2世の人生は、王位を巡る激しい争いと、家族間の権力闘争に彩られており、彼の治世がいかに多くの困難に満ちていたかを物語っています。

まとめ

シヴァージー2世の短命だった治世は、マラーター王国の歴史において特異な側面を描いています。彼の家族との対立や権力の移り変わりは、当時のインドの政治情勢を映し出していると言えるでしょう。彼の名はマラーター王国の歴史に刻まれ、今でも人々の記憶に残っています。

もう一度検索