シートン動物記 (アニメ)

『シートン動物記』は、アーネスト・トンプソン・シートンによる同名の動物文学を原作とした、全45話のテレビアニメ作品です。1989年10月14日から1990年12月22日まで、日本テレビ系列の『三井不動産アニメワールド』枠で放送されました。

制作はエイケンとサンシャインコーポレーション・オブ・ジャパン（現サンシャインコーポレーション）の共同で行われました。各話は一話完結で、シートンの原作に登場する様々な動物たちが主人公となり、彼らの生き様や自然との関わりが描かれています。

放送期間中には、プロ野球中継の影響でしばしば放送が休止されたため、全45話でありながら1年以上もの長期間にわたって放送されました。特に1990年8月中には一度も放送されなかったという状況もありました。このような放送状況は、当時のプロ野球人気を反映するものであり、アニメファンにとっては放送日が不規則になるという悩ましい状況でした。

『三井不動産アニメワールド』枠において、エイケンとサンシャインコーポレーションが共同で制作したのは本作のみで、次作からは東京ムービー新社（現トムス・エンタテインメント）が制作を担当しています。

ストーリー

本作は、自然の中で生きる動物たちの姿を通して、生命の尊さや自然の厳しさを描いています。シートンの動物記に登場する動物たちの多くは、擬人化されることなく、それぞれの動物の生態や本能を忠実に描いており、子供から大人まで楽しめる作品となっています。各話で異なる動物が主人公となるため、毎回新鮮な気持ちで視聴できるのが特徴です。

キャスト

• - アーネスト・T・シートン（声 - 中田浩二）

スタッフ

• - 制作：村田英憲（エイケン）
• - 原作：アーネスト・T・シートン
• - 企画：武井英彦（日本テレビ）
• - 監督：白土武
• - 監修：藤原英司
• - キャラクター監修：小林勝利
• - 撮影監督：金子仁（東京アニメーションフィルム）
• - 美術監督：松宮正純
• - 音楽：大谷幸
• - 録音監督：大熊昭（APU）
• - 効果：横山正和
• - 整音：中戸川次男
• - 編集：松村将弘
• - 録音スタジオ：APU studio
• - 録音制作：AUDIO PLANNING U
• - タイトル：マキ・プロ
• - 現像：東京現像所
• - 制作デスク：福与雅子（日本テレビ）、保原剛仁
• - 制作担当：原屋楯男（ビッグバン）、武田弘
• - プロデューサー：伊藤響（日本テレビ）、霜田正信（エイケン）、大平隆義（SSC）
• - 企画・制作：日本テレビ
• - 製作：エイケン、SSC

主題歌

• - オープニングテーマ「生命（いのち）あるもの」

- 作詞：山上路夫 / 作曲：佐伯博志 / 編曲：大谷幸 / 歌：ドリーミング
- この曲は、後に『それいけ!アンパンマン』の挿入歌としても使用されました。

• - エンディングテーマ「ユートピア」

- 作詞：山上路夫 / 作曲：佐伯博志 / 編曲：大谷幸 / 歌：ドリーミング

これらの主題歌は、作品本編で使用された挿入歌とともに、サウンドトラックCDに収録されています。

放送局

• - 日本テレビ（制作局）
• - テレビ金沢（1990年4月開局から同時ネット）

関連作品

• - 『シートン動物記 くまの子ジャッキー』
• - 『シートン動物記 りすのバナー』

本作は、シートンの原作が持つ自然への深い愛情と、動物たちの力強い生き様を描き出し、多くの視聴者の心を捉えました。アニメーションとしての質の高さもさることながら、音楽や声優陣の演技も作品の魅力を引き立てています。

外部リンク

• - 株式会社エイケン オフィシャルサイト | 作品紹介 シートン動物記

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