シールドライガー

シールドライガーは、かつてトミー（現タカラトミー）が展開していた人気シリーズ「ゾイド」に登場する、ライオン型の電動駆動による組み立て式玩具、および作中に登場する架空の兵器です。ここでは、その派生機についても詳しく解説します。

概要

シールドライガーは、1983年から1990年のゾイド初期シリーズで初めて登場しました。その後、1999年から2006年の第二期シリーズなど、さまざまなメディアミックス作品にも登場し、各媒体で独自の設定が与えられています。

1987年には、ゾイドのイメージガールであったCHIKAが歌う「素敵なサマーボーイ」が、玩具『RPZ-02 シールドライガー』のCMソングとして使用され、話題となりました。

設定解説

『ゾイドバトルストーリー』におけるシールドライガー

シールドライガーは、ヘリック共和国軍が運用するライオン型ゾイドです。中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍のサーベルタイガーに対抗するために、鹵獲した同機をベースにバレシア基地で開発されました。開発チームの中心は、ヨハン・エリクソン大佐です。機体は空気抵抗を考慮した格納式兵装を持ち、軽量化とインタークーラーの効果により、最高速度はサーベルタイガーを凌駕しました。また、大型ゾイドの装甲を容易に貫通するレーザーサーベルを備え、格闘能力も優れています。さらに、当時としては画期的な装備であるエネルギーシールドを搭載し、「青いイナズマ」の異名で恐れられました。

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、西方大陸戦争初期には共和国軍の主力ゾイドとして活躍しました（RZ-007 シールドライガー）。この機体は、エネルギーシールドの性能が向上し、新たに「蒼き疾風」という異名を得ています。

武装・装備

以下に、シールドライガーの主な武装と装備について解説します。

レーザーサーベル：牙に装備されたレーザー兵器で、敵の装甲を焼き切ります。
ストライククロー（新）：四肢に装備された電磁爪です。
2連装加速ビーム砲（旧）/ AMD2連装20mmビーム砲（新）：背部に装備され、中型ゾイドを一撃で破壊する威力があります。高速走行時には空気抵抗を減らすために格納されます。
連装ビーム砲（旧）/ 対ゾイド30mm2連装ビーム砲（新）：尾部先端に装備され、サーベルタイガーのものと同型です。
3連衝撃砲（旧）/ 対ゾイド3連衝撃砲（新）：腹部に装備され、衝撃波を発射する近距離用兵装です。
ミサイルポッド（旧）/ 展開式ミサイルポッド（新）：腰部に装備され、複数のミサイルを同時発射できます。
対地センサー（旧）：足首部に装備され、走行時に地面の状態を感知します。
ハイパーチャージャー（旧）：四肢インタークーラーの上に設置され、補助エンジンのパワーを増幅させます。
センサー（旧）：耳部に装備されています。
冷却用ラジエーター（旧）/ インタークーラー（新）：機体各所に装備され、動力機関を冷却します。
超高速駆動機構：後脚に備えられています。
エネルギーシールド発生装置：鬣部に搭載され、強力なエネルギーシールドを発生させます。Eシールドとも呼ばれますが、エネルギー消費が激しいため、長時間の使用はできません。

ライオン型ゾイド

ライオン型ゾイドは、惑星Ziにおける四足獣猫科型ゾイドの中でも、局地戦や格闘戦で高い能力を発揮します。生存数が少なく、気難しい性格を持つ個体が多いですが、その性能からエースパイロットや指揮官の機体として配備されることが多いです。

シールドライガーは、中央大陸種のライガー型に位置付けられ、中央大陸のメタロゲージで発見されました。第二次大陸間戦争時代には個体数が少ないため、コピー品で代用されることがほとんどです。

西方大陸種のライガー型であるライガーゼロは、太古からゾイド人と関わりのない完全な野生体であり、捕獲は困難ですが、クローニングされたゾイドよりも優れた戦闘能力を持っています。

ゼネバス帝国軍では、ライジャーというライオン型ゾイドが運用されていましたが、これはライガー型ゾイドとは異なる系統に属します。

バリエーション機

シールドライガーには、数多くのバリエーション機が存在します。

シールドライガー・マークII：キャノンビーム砲などを追加した武装強化型。
シールドライガーDCS：RZ-007 シールドライガーにビームキャノンセットを装備した仕様。
シールドライガーDCS-J：シールドライガーDCSの出力を強化したブラックカラーの機体。
シールドライガーコマンダー仕様：機動力と武装を強化した決戦兵器。
シールドライガーLM：ゲーム「ZOIDS VS2」に登場するレオマスター仕様機。
シールドライガーMk-IIタイプ：ゴジュラス用の長距離キャノン砲を装備した仕様。
シールドライガーBS：アニメ『ゾイド -ZOIDS-』に登場するバンの乗機。
デザートライガー：砂漠戦用のRZ-007 シールドライガー。
スパークライガー：電位差発生装置を装備した改造機。
ライガーエアロ：機動性と運動性を追求した高速実験機。
* アームドライガー：ガトリングユニットや増加装甲を追加した機体。

その他、ゴールドライガー、スカイライガー、寒冷地仕様、指揮官仕様など、多数のバリエーションが存在します。

作中での活躍

シールドライガーは、『ゾイドバトルストーリー』やアニメ『ゾイド -ZOIDS-』など、さまざまな作品で活躍しています。高速戦闘やエネルギーシールドを活かした戦術で、多くの敵ゾイドを撃破しました。

まとめ

シールドライガーは、ゾイドシリーズを代表する機体の一つであり、その人気は衰えることを知りません。数多くのバリエーション機や関連商品が展開され、今もなおファンを魅了し続けています。

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