ゴジュラス

ゴジュラス (GOJULAS)

ゴジュラスは、株式会社タカラトミーから展開されている『ゾイド』シリーズに登場する、恐竜型をモチーフとした架空の巨大戦闘兵器です。一部資料ではティラノサウルス型とも記述されています。

1984年に、大型電動ゾイドとして登場し、歩行と発光ギミックを備え、当時のゾイドブームを牽引しました。1986年には強化版であるゴジュラスMk-IIが登場、後に武装を簡略化したMk-II量産型も発売されました。1999年からの第2期シリーズでは、初期ラインナップとして再登場し、ゴジュラス・ジ・オーガやゴジュラスマリナーといったバリエーション機も展開されました。

シリーズを代表するゾイドとして、アニメ放映以前の第1期においては主役級の扱いを受け、菓子や文具などの関連商品にも必ずラインナップされるほどの人気を博しました。

デザイン

初期ゾイド開発チームのデザイナー、藤野凡平氏によってデザインされました。初期デザインには、口腔部に火器を備えたものも存在したと言われています。

ゴジュラスのデザインは、ゴジラシリーズの影響も受けており、同じくゾイドであるサラマンダー(ラドン)、モルガ(モスラ)と合わせて、映画『三大怪獣 地球最大の決戦』へのリスペクトが込められているとされています。

徳山光俊氏によると、「最強のティラノサウルスをやるんだ」というエンジニアの言葉がモチーフ選定の理由になったと語られています。

設定解説

第1期シリーズ～『ゾイドバトルストーリー』におけるゴジュラス

ヘリック共和国軍の恐竜型ゾイドとして、単独行動による局地戦を主目的として開発されました。当初は操縦の難しさや巨体ゆえの小回りの悪さから、作業用メカとして運用されていましたが、地球人の科学技術導入により戦闘用機体へと改修されます。

機体重量の軽減と強化、対ゾイド用火器の装備、FCSの導入、操縦系統のコンピュータナイズなど様々な改修が施され、ヘリック共和国最強の戦闘機械獣として生まれ変わりました。

中央大陸戦争緒戦では、高い格闘能力で戦果を挙げ、レッドホーンやサーベルタイガーに対して優位に立ちましたが、ZAC2032年に帝国軍がアイアンコングを開発すると、その無敵時代は終わりを迎えます。その後も、武装面の改修を重ね、ZAC2099年の西方大陸戦争時には、特殊チタニウム装甲や火力向上などのマイナーチェンジを施した機体が配備され、最強の地位を保ちました。しかし、機体の旧式化や耐用年数の限界から、後継機であるゴジュラスギガが開発されることとなります。

武装・装備

ハイパーバイトファング (新): 巨大ゾイドの腕部を食い千切るほどの威力を持つ牙。
クラッシャークロー (新): 小型ゾイドを一撃で破壊する両前脚の爪。
パノーバー20ミリ対空ビーム (旧) / パノーバー20mm地対空ビーム砲 (新): 尾部付け根に装備された対空火器。
マクサー30ミリビーム砲 (旧) / AMD30mm2連装ビーム砲 (新): 尾部先端に装備された迎撃用装備。
マクサー50ミリ砲 (旧) / マクサー30mm多用途マシンガン (新): 尾部先端両側面に装備。
76ミリ連射砲 (旧) / 70mm2連装ヘビーマシンガン (新): 腹部に装備された対空火器。
オプチカルセンサー (旧): 頭頂部にあるセンサー。
放熱板 (旧): 背ビレ。
20ミリビームランチャー (旧) / TAZ20mmリニアレーザーガン (新): 右前脚に装備。
20ミリビームランチャー (旧) / ARZ20mmビームガン (新): 左前脚に装備。
エネルギータンク / ロケットブースター (旧): バックパック部に備えられた姿勢制御・推進装置。

ゴジュラス野生体

ゴジュラスの開発ベースとなったのは、神族が守護神として所有する神獣型ゾイドです。この野生体は、ジェノザウラーやバーサークフューラーとは異なり、直立姿勢を持つ変種であり、キングゴジュラスの開発ベースにもなりました。メカ生体に改造されたゴジュラスは気性が荒く、選ばれたパイロットでなければ操縦できませんでしたが、乗りこなしたパイロットは共和国軍で英雄視されました。

キット

トミー(現タカラトミー)からは、様々なゴジュラスのプラモデルが発売されています。

RBOZ-003 ゴジュラス: 1984年4月発売。初のゴジュラスのプラモデル。
限定版 ゴジュラス・マークII: 1986年10月発売。キャノン砲やミサイルポッドを追加した強化版。
ゴジュラス・マークII量産型: 1987年6月発売。武装を簡略化した量産型。
RZ-001 ゴジュラス: 1999年8月発売。第2期シリーズ版。
ゴジュラス・ジ・オーガ: 2000年7月発売。旧ゴジュラスMk-II限定型に相当するが、カラーリングが変更。
ゴジュラスマリナー: 2002年9月発売。旧ゴジュラスMk-II量産型のカラーバリエーション。
ゾイドゴジュラス（密林戦タイプ）: 2006年8月発売。キャラホビ2006限定販売。
ゴジュラス ホロテック: 2006年10月発売。トイザらス限定、クリアパーツ版。

HMMシリーズ

コトブキヤから発売されているハイクオリティなプラモデルシリーズ。

RBOZ-001 ゴジュラス: HMMシリーズ第40弾。可動範囲が広く、様々なポージングが可能。
ゴジュラス・ジ・オーガ: HMMシリーズ第43弾。タカラトミー版をベースにカラーリングを変更。

劇中の活躍

『HISTORY OF ZOIDS』や『戦闘機械獣のすべて』などの書籍、バトルストーリー、アニメ、実写作品、ゲームなど、様々なメディアで活躍しています。特にアニメ『ゾイド -ZOIDS-』では、ゴジュラスガナーやゴジュラス・ジ・オーガといった派生機が登場しました。

バリエーション

ゴジュラスには、数多くのバリエーション機が存在します。以下に主なものを紹介します。

ゴジュラスMkII限定型
ゴジュラスMkII量産型
ゴジュラスガナー
ゴジュラス・ジ・オーガ
ゴジュラスAS
ゴジュラスRoS
ゴジュラスマリナー
ゴジュラス 密林戦タイプ
ゴジュラス ホロテック
ネオ・ゴジュラス
ゴジュラスHG-1
ゴジュラスGS
ゴジュラスザ・バズソー
シルバーゴジュラス
ゴジュラスMk-II HS
マグネゴジュラス
ゴジュラスボルガ
デストロイドゴジュラス
ヒポパタマスソニック
ディープ・フォレスト・ゴジュラス
メガゴジュラス
ゴジュラス3
ケンドールタイプ
神風ジョー仕様
水陸両用タイプ
ゴジュラス アーリーモデル
ホワイドン
捕獲用ゴジュラス
ゴジュラスEM
ゴジュラスナインバリエーション
バトロイド
ゴジュラスモンスーン
ウォーリアー
バリアント
ドリルダート
アルバトロス
バンカー
ベン・ハー
長距離砲タイプ
ゴジュラスCA
ZNAゴジュラス

もう一度検索