ジェイアールバス関東鹿嶋支店

JRバス関東鹿嶋支店について

JRバス関東鹿嶋支店は、茨城県鹿嶋市宮下4-7-9に所在するJRバス関東の営業所です。水戸ナンバーの車両を保有しており、一部の東京・成田空港線で使用される車両は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートを装着しています。かつては車番に合わせた希望ナンバーで登録されていました。

2018年10月1日に東関東支店鹿嶋営業所から昇格し、現在の鹿嶋支店となりました。JR鹿島線の鹿島神宮駅付近に位置し、同線の高架下を一部車庫として利用しています。整備工場は持たないため、車両の重整備は他支店に委託しています。

運行路線

鹿嶋支店は、東関東道ルートを中心とした複数の高速バス路線を管轄しています。特に「かしま号」が主要路線であり、東京駅での折り返し時間を利用して「エアポートバス東京・成田」や「マイタウンダイレクトバスTDR・新浦安ルート」、東京駅～東京港フェリーターミナル線も担当します。また、他支店やジェイアールバステックが運行する「かしま号」も、当支店で折り返し時の待機や休憩を行います。

2023年4月1日現在、16台の車両（高速車15台、貸切登録車1台）が配置されています。

沿革

「かしま号」は運行開始当初、八日市場支店が担当していましたが、支店までの回送距離が長いため、鹿島神宮駅近くの高架下にバス待機場が設けられました。これが現在の鹿嶋支店の前身です。

2006年（平成18年）4月1日：八日市場支店鹿嶋営業所として開設。
2015年（平成27年）6月20日：八日市場支店から東関東支店傘下に変更し、東関東支店鹿嶋営業所となる。
2018年（平成30年）10月1日：東関東支店から独立し、鹿嶋支店に昇格。
2021年（令和3年）12月20日：東京・土浦・水戸・佐野の5支店合同で「東京駅 - 国際展示場駅 - 東京ビッグサイト - 東京港フェリーターミナル線」の運行を開始。
2023年（令和5年）7月28日：銚子電気鉄道との共同貨客混載輸送を高速バス「かしま号」で再開（積み込みは鹿嶋支店で行う）。

現在の所管路線

高速バス

鹿嶋支店常駐車両で運行される主な路線は以下の通りです。

かしま号: ジェイアールバステック、京成バス、関東鉄道と共同運行。Suica、PASMO利用可能。
[直行]カシマサッカースタジアム号: ジェイアールバステック、京成バス、関東鉄道と共同運行。座席指定制で、カシマサッカースタジアムでの鹿島アントラーズ主催試合開催日に運行。
エアポートバス東京・成田: 平和交通、あすか交通、西岬観光、京成バス、成田空港交通、京成バスシステム、京成トランジットバスと共同運行。成田空港行きのみSuica、PASMO利用可能。
マイタウン・ダイレクトバスTDR・新浦安ルート: 京成バス、東京ベイシティ交通と共同運行。Suica、PASMO利用可能。

※ 鹿嶋支店の所属車両は、車両整備の都合で成田空港支店の運用に入ることもあります。また、土浦支店での車両整備の際には、同支店への入出庫時に「つくば号」で使用されることがあります。

一般路線バス

東京駅 - 国際展示場駅 - 東京ビッグサイト - 東京港フェリーターミナル: 高速バス車両で運行。Suica、PASMO利用可能。東京支店が主管で、「かしま号」の間合いで運行されます。

車両

鹿嶋支店には、日野・セレガハイデッカーの44座席車が16台配置されています。以前は40座席車や42座席車も配置されていましたが、他支店とのトレードや新車への置き換えにより、2019年度に44座席車に統一されました。東京～成田空港線での運用があるため、一部の車両には、トランクルームに引き出し板が取り付けられています。また、1台のみ貸切登録の車両が存在しますが、これは貸切専用ではなく、高速バスとの兼用です。

参考文献

バスラマ・インターナショナル48号「ユーザー訪問：ジェイアールバス関東」
バスジャパン・ハンドブック「18 ジェイアールバス関東」
バスジャパン・ニューハンドブック「37 ジェイアールバス関東」
バスジャパン・ニューハンドブック「75 ジェイアールバス関東」
バスラマ・インターナショナル135号「ユーザー訪問：ジェイアールバス関東」
JR気動車客車編成表 2019

関連項目

かしま号
鹿島神宮駅
JRバス関東 東関東支店
池田交通
関東鉄道潮来営業所
関東鉄道波崎車庫

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