ジェイレン・ローズ

ジェイレン・アンソニー・ローズ（Jalen Anthony Rose）は、1973年1月30日、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトで生まれました。元プロバスケットボール選手であり、NBAで13シーズンに渡って活躍しました。

学生時代

ローズは、デトロイトのサウスウエスタン高校時代に、ハワード・アイズリーやボション・レナードといった才能ある選手たちと共にプレーし、チームを2年連続での州大会優勝に導きました。その後、地元ミシガン大学に進学し、クリス・ウェバーらと「ファブ・ファイブ」を結成。その中心選手として、全米から注目を集めました。特に、ローズはウェバーと共に、1年生時からNBAレベルの選手として高く評価されていました。チームはNCAAトーナメントで2年連続でファイナルに進出し、ウェバーがチームを離れた3年目にもエリート8（ベスト8）に進出するなど、目覚ましい成績を残しました。

NBAでの活躍

1994年、NCAAトーナメント敗退後、ローズはジュワン・ハワードと共にNBAアーリーエントリーを表明。同年のNBAドラフトで、デンバー・ナゲッツから全体13位で指名され、NBA入りを果たしました。1年目から8.2得点、4.8アシストを記録し、年間アシスト数389は球団の新人記録となりました。その活躍が認められ、オール・ルーキー2ndチームに選出されました。

キャリア3年目となる1996-97シーズンの開幕前、ローズはレジー・ウィリアムズ、将来のドラフト1巡目指名権と共に、マーク・ジャクソン、リッキー・ピアース、ドラフト1巡目指名権とのトレードでインディアナ・ペイサーズに移籍しました。当初はゲームメークの拙さから出場機会は限られていましたが、ラリー・バードがヘッドコーチに就任すると、次第に信頼を得るようになり、1999-00シーズンにはスターターに定着。チームはNBAファイナルに進出し、ローズ自身もMIP（最も成長した選手賞）を受賞するまでに成長しました。ファイナルでは平均23得点を挙げ（第5戦では32得点）、チームを牽引しましたが、ロサンゼルス・レイカーズに2勝4敗で敗れ、優勝はなりませんでした。

2001-02シーズン途中には、シカゴ・ブルズへトレードで移籍し、チームの得点源として活躍しました。その後、トロント・ラプターズ、ニューヨーク・ニックスとチームを渡り歩き、2006-07シーズンにはフェニックス・サンズと契約しましたが、膝の故障に苦しみ、2007年のプレーオフ後に現役引退を発表しました。

引退後

引退後は、ESPNのレギュラーコメンテーターとして活動する傍ら、TNTのコートサイドレポーターとしても出演しています。

プレースタイル

ローズは、1990年代に流行した身長2mを超える大型ポイントガードの一人であり、マジック・ジョンソンと比較されることもありました。ペイサーズ時代には、スモールフォワードとしてレジー・ミラーに次ぐチーム第2のスコアラーとして活躍しました。1998年のカンファレンスファイナルでは、マイケル・ジョーダンを相手に粘り強いディフェンスを見せ、チームを第7戦まで持ち込む原動力となりました。

その他

ローズは、ナゲッツ時代のチームメートであるディケンベ・ムトンボがコンゴ民主共和国に建設しようとしている病院のために10万ドルを寄付するなど、社会貢献活動にも積極的に参加しています。

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