ジェイ・アール北海道バス琴似営業所

ジェイ・アール北海道バス琴似営業所

ジェイ・アール北海道バス琴似営業所は、札幌市西区二十四軒に位置するジェイ・アール北海道バスの営業所です。ここでは、その概要、歴史、運行系統について詳しく解説します。

概要

琴似営業所は、2003年4月1日に札幌市交通局琴似自動車営業所（札幌市営バス）からジェイ・アール北海道バスへ移譲されたことで発足しました。主に札幌都市圏の路線、特に札幌市中心部（中央区・西区）の路線を担当しています。これらの路線は「琴似エリア」と呼ばれ、地域住民の重要な交通手段となっています。

移譲当初は、札幌市営バスから引き継いだ路線を「琴似線」と呼ぶこともありました。この営業所は、ジェイ・アール北海道バスにとって初の営業所全体の移譲であり、市営バス時代から利用実績が堅調だったため、2002年夏頃から乗務員の採用を開始し、2003年2月頃には社内に準備室を設置するなど、万全の対策を講じて移譲に臨みました。

移譲後、基本的な路線網は大きく変わっていませんが、JR琴似駅への乗り入れや経路変更など、細かな修正が行われています。また、需要の多い路線では増便などの対応も行われ、その結果、移譲翌年度には利用者が3万人増加しました。

一般路線・運行系統

2025年4月1日現在、琴似営業所が担当する主な路線は以下の通りです。ただし、他営業所が主担当の路線を運行する場合や、逆に琴似営業所が担当する路線を他営業所が運行する場合もあります。

啓明、もいわ山ロープウェイ、旭山公園方面
桑園円山線（桑8）
西25丁目線（円9）
ロープウェイ線（循環円10・循環円11・循環円12）
旭山公園線（円13）
啓明線（51・53・50）
山鼻線（循環啓55・循環啓56・循環啓65・循環啓66）
宮の森・大倉山競技場、円山動物園、円山西町方面
荒井山線（円14）
動物園線（円15・円16）
大倉山線（くらまる号）
山の手、西野、福井、平和方面
山の手線（循環西20・循環西21・西21）
西野福井線（発41・琴41）
西野平和線（発42・琴42）
西野中洲橋線（発43・琴43・宮43）
北5条・市立病院・八軒・発寒・麻生方面
桑園発寒線（52）
北5条線（54・58）
北7条線（31）
南新川線（37）
北24条線（軒32）
琴似発寒線（琴38）
琴似八軒線（琴40）
新琴似線（琴46）

これらの路線の詳細な経路や運行状況については、ジェイ・アール北海道バスの公式サイトなどで確認できます。

その他

琴似エリア外でも琴似営業所が担当する系統や、琴似エリア内でも他営業所が担当する系統も存在します。

北郷線（2）: 札幌駅前 - JR白石駅北口（札幌営業所閉鎖により琴似営業所が担当）
琴似西野線（琴29）: JR琴似駅 - 地下鉄琴似駅前 - 宮の沢駅前（手稲営業所が担当）
西町線（61）: 札幌駅前 - 宮の沢駅前（手稲営業所および小樽営業所が担当）

都市間高速バス

琴似営業所は、都市間高速バスの一部も担当しています。

高速おたる号（札幌 - 小樽）
高速あさひかわ号（札幌 - 旭川）
高速流氷もんべつ号（札幌 - 紋別）
ポテトライナー（札幌 - 帯広）

休廃止系統

過去には、以下の系統が休止または廃止されています。

北1条発寒線（62）
西町線（快速63）
* ぶらりサッポロ観光バス

車両

琴似営業所には、札幌市営バスから移管された車両も多く存在しました。移管車両は、順次ジェイ・アール北海道バスの自社塗装に変更されました。また、一部の車両は他営業所へ転属したり、新篠津交通へ移籍したりしました。

琴似営業所は、地域住民の足として、また都市間を結ぶ交通手段として、重要な役割を果たしています。今後の発展が期待される営業所です。

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