新琴似

新琴似（しんことに）

新琴似は、北海道札幌市北区に位置する地域で、その歴史は屯田兵の入植にまで遡ります。1972年4月1日に札幌市北区となって以来、都市化が進み、現在では多くの住民が生活する住宅地となっています。

地理

新琴似は、東に屯田、西に新川、北西部には石狩市と隣接しています。地域内には、北海道道277号琴似停車場新琴似線が通り、交通の要所となっています。また、新琴似の北西部には、市街化調整区域があり、宅地化が制限されている地域も存在します。

条丁について

新琴似の区域内には、「条」と「丁目」による住所表示が用いられています。「条」は1条から12条まであり、函館本線に近いほど数字が小さくなっています。「丁目」は1丁目から17丁目まであり、札沼線の南側が1丁目、北側へ行くほど数字が大きくなる傾向があります。

歴史

新琴似の歴史は、19世紀後半に屯田兵が入植したことに始まります。

1886年頃: 屯田兵が入植し、「新琴似」と呼ばれるようになりました。
1887年: 私立新琴似小学校が開設されました。
1890年: 北海道製麻（後の帝国繊維）琴似工場が操業を開始しました。また、安春川が開削されました。
1905年: 新琴似郵便局が開設されました。
1934年: 国鉄札沼南線（現：札沼線）が開通し、新琴似駅が開業しました。
1942年: 札幌郡琴似村が町制施行し「札幌郡琴似町新琴似」となりました。
1955年: 札幌市に編入され、「札幌市琴似町新琴似」となりました。
1957年: 帝国製麻工場が閉鎖、北海道道277号琴似停車場新琴似線が舗装されました。
1959年: 麻生地区が分離し、「札幌市麻生町」となりました。
1972年: 札幌市が政令指定都市に移行し、北区の一部となり、「札幌市北区新琴似」となりました。

地名の由来

新琴似の地名は、もともと琴似村の一部であったこの地に、琴似兵村に続いて屯田兵が入植し「新琴似兵村」と名付けたことに由来します。

人口と面積

2010年の時点での新琴似地域の人口は58,639人で、面積は9.31平方キロメートルです。

公共施設

新琴似には、多くの公共施設があります。

小学校

札幌市立新琴似小学校
札幌市立光陽小学校
札幌市立新琴似北小学校
札幌市立新琴似西小学校
札幌市立新琴似南小学校
札幌市立新光小学校
札幌市立新琴似緑小学校

中学校

札幌市立新琴似中学校
札幌市立新琴似北中学校
札幌市立光陽中学校

その他

幼稚園、認定こども園
自動車学校
図書館
集会所
博物館（新琴似屯田兵中隊本部）
郵便局
体育館

商業施設

新琴似には、以下の様な商業施設があります。

マックスバリュ新琴似店
コープさっぽろしんことに店
ラッキー新琴似四番通り店
ジェイ・アール生鮮市場新琴似店
DCM新琴似店
ニトリ麻生店（本店）

交通

鉄道

JR札沼線（学園都市線）新琴似駅
札幌市営地下鉄南北線麻生駅（新琴似地域に近い）
JR札沼線（学園都市線）新川駅（新琴似1条1丁目近辺）

バス

北海道中央バス：新琴似地区を網羅し、麻生駅や札幌都心とを結ぶ路線が運行
ジェイ・アール[[北海道バス]]：麻生駅と琴似駅を結ぶ路線が運行

道路

新琴似地区には、以下の道路が整備されています。

北海道道277号琴似停車場新琴似線（琴似栄町通）
北海道道128号札幌北広島環状線（追分通）
北海道道865号樽川篠路線（新琴似四番通）
新琴似第1～8横線
* 新琴似一番通～六番通


新琴似は、歴史と文化が息づく地域であり、交通の便も良く、住みやすい街として発展を続けています。

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