ジェフ・クリッジ

ジェフ・クリッジ（Geoffrey Cridge）は、1995年2月6日にニュージーランドで生まれたプロラグビーユニオン選手です。

彼のラグビーキャリアは、故郷であるクライストチャーチで始まりました。地元のクライストチャーチ・ボーイズ・ハイスクールに通い、その学生時代から才能を発揮。カンタベリー州のU15、U16、U18といった年代別代表チームに選ばれ、将来を嘱望されました。

高校卒業後、ニュージーランド国内の州代表選手権（NPC）に参加するホークス・ベイの育成プログラムへ進みます。ここではU20チームでもプレーし、更なるスキルアップを図りました。

2014年になると、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカなどの強豪チームが集まるスーパーラグビーの舞台に、ハリケーンズの一員として名を連ねます。同年には、州代表レベルでもホークス・ベイのシニアチームに昇格し、ITMカップ（当時のNPCの名称）で経験を積みました。

国際舞台では、U20ニュージーランド代表として活躍。ラグビー界における若手の登竜門であるワールドラグビーU20チャンピオンシップには、2014年と2015年の2大会に連続して出場し、世界の強豪国の若手選手たちと凌ぎを削りました。

ハリケーンズでのスーパーラグビー公式戦デビューは、2016年3月25日に行われた南アフリカのサザン・キングス戦でした。このシーズン以降、ホークス・ベイでは中心選手としての地位を確立。2016年シーズンは先発レギュラーとして全10試合に出場し、2つのトライを記録するなど、チームに貢献しました。

2022年、彼はスーパーラグビー・パシフィックのシーズン開幕に先立ち、活躍の場をオーストラリアに移します。同国を拠点とするワラターズへの加入が発表され、同年2月18日にはフィジアン・ドゥルアとの試合に出場しました。

しかし、2022年6月22日には、キャリアの新たな章としてフランスへの挑戦を決断。国内プロリーグであるラグビー・プロD2（2部）のアヴィロン・バイヨネに加入しました。その後、チームがフランス最高峰リーグであるトップ14に昇格したことで、2022年10月1日にはCAブリーヴ戦でトップ14デビューを果たします。さらに、欧州クラブ対抗戦の一つであるEPCRチャレンジカップにも出場し、同年12月11日のスカーレッツ戦でその舞台を経験しました。

2023年には再びニュージーランドに戻り、ホークス・ベイでプレーしました。

そして、2025年2月2日、日本のラグビーリーグワンに参戦するNECグリーンロケッツ東葛への加入が発表されました。加入発表と同日に行われた試合で早速控え選手として出場機会を得ます。このシーズン、彼はリーグワンで合計10試合に出場し、同年5月をもってチームを退団しました。

ジェフ・クリッジは、ニュージーランド国内での育成年代からプロキャリアをスタートさせ、スーパーラグビー、U20ニュージーランド代表、フランスリーグ、そして日本のリーグワンと、様々な国のトップレベルリーグで経験を積んだ、国際色豊かな経歴を持つ選手です。彼のキャリアは、常に新たな挑戦を求める探求心によって特徴づけられています。

もう一度検索