ジェラルド・レアード

ジェラルド・リー・レアード：MLBで活躍した捕手の軌跡

ジェラルド・リー・レアード（Gerald Lee Laird, 1979年11月13日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ウェストミンスター出身の元プロ野球選手。捕手としてMLBで長く活躍し、引退後は指導者としてもキャリアを積んでいます。千葉ロッテマリーンズに所属していたブランドン・レアードは実弟。

プロ入りとMLBデビュー

1998年のMLBドラフトでオークランド・アスレチックスから2巡目（全体45位）で指名され、プロ入り。1年間の大学でのプレーを経て、1999年にアスレチックスと契約。2002年にはトレードでテキサス・レンジャーズへ移籍し、2003年にメジャーデビューを果たしました。

レンジャーズ時代：正捕手への道

2004年4月には月間最優秀新人に選出されるなど、着実に実績を重ねました。当初はロッド・バラハスの壁を越えられずにいましたが、2007年からは正捕手として起用されるようになりました。2008年には1年160万ドルで契約延長しましたが、若手捕手の台頭もあり、競争が激化しました。

タイガース時代：正捕手として活躍

2008年12月、デトロイト・タイガースへ移籍。2009年には年俸調停を回避し、1年260万ドルで契約を更新。タイガースでは正捕手を務め、打率は.225ながらも、盗塁阻止率で両リーグ最高の42％を記録しました。

しかし、同年オフには弟と共に乱闘騒ぎを起こして逮捕されるという不祥事も起こしてしまいました。2010年もタイガースでプレーしましたが、新人の台頭により出場機会が減少。オフにFAとなりました。

カージナルス時代：ワールドシリーズ制覇

2010年12月、セントルイス・カージナルスへ移籍。ヤディアー・モリーナのバックアップとしてチームを支え、2011年にはワールドシリーズ制覇を経験しました。しかし、プレーオフでの出場機会は限られていました。

タイガース復帰とブレーブス時代

2011年11月、デトロイト・タイガースに復帰。アビラのバックアップとしてプレーした後、2012年11月にはアトランタ・ブレーブスへ移籍しました。

その後：ダイヤモンドバックス、メキシカンリーグ、そして引退

2015年にはアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約しましたが、同年中に解雇。2016年にはメキシカンリーグでプレーし、現役を引退しました。

指導者としてのキャリア

引退後の2016年12月、デトロイト・タイガース傘下のショートシーズンA級チームの監督に就任。2年間務めた後、2022年には韓国プロ野球のロッテ・ジャイアンツでバッテリーコーチを務めました。

プレースタイル

守備に定評があり、捕手としての守備防御点は高い数値を記録しています。

ジェラルド・レアードは、MLBで長く活躍し、様々なチームで経験を積んだ捕手でした。引退後は指導者として、次世代の育成に貢献しています。

もう一度検索